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ストーリーを教えてもらうスレ Part12

1 :マロン名無しさん:2005/06/25(土) 01:21:30 ID:???
暇がない、金がない、手に入らない、等の事情により、読めない漫画のストーリーを教えてもらうスレです。
次スレは>>950か、容量が450を越えた時にお願いします。

前スレ:ストーリーを教えてもらうスレ Part11
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1111715626/
まとめサイト(※全過去ログ保管済み)
http://f30.aaa.livedoor.jp/~malon/
未解決リクエスト表(※予約&進行中タイトルリスト含む)
http://f30.aaa.livedoor.jp/~malon/mikaiketu.htm

【リクエストされる方へ注意点】
その漫画が既出である場合があります。要望を出す前に、未解決リクエスト表にてご確認下さい。
どの程度のネタバレを希望するか、一言添えていただけると、書き手も書きやすいです。
(例:科白を含む等、出来るだけ詳しく・大まかな粗筋・←を混成したメリハリの利いたもの・ラストのみ)
この板は一般板なので、18禁の漫画のストーリーの要望はご遠慮下さい。
即レスは期待せず、気長にお待ちください。

【教えてくれる方へ注意点】
要望が出ている漫画のストーリーはどんどん書いて下さい(※解説が終了した作品の加筆・修正も大歓迎)。
ただ、要望が出ていないものは敬遠される傾向にあります。
この板は一般板なので、18禁の漫画のストーリーの紹介はご遠慮下さい。
名前欄に作品名を入れていただけると、まとめやすくありがたいです。
時間を置いて数回に分けて投稿する際には、混交を防ぐため、最後に「続く」とお書き下さい。
書く際は予め予約していただけると、投稿の重複が防げて大変ありがたいです(※必須ではありません)。
また、書くのはよそうと思われた時には、面倒でも予約の取り消しをお願いします。

549 :のび太と鉄人兵団:2005/07/28(木) 17:58:16 ID:???
北極に一人の少女が現れた。
吹雪のなか薄着で彷徨う少女は、襲ってきた白熊を一撃でやっつけると、
探している何かの位置をつきとめたらしく、空に飛び立っていった。

ザンダクロスはどこからやってきたのだろうと話すのび太たち。
地球の技術で作れるようなものではない。どこか他の星から送り込まれてきたのだろうか…。
難しい話はやめにして、今度はしずかがザンダクロスを操縦してみることに。
何気なくコクピットにあるボタンを押してみると、なんとミサイルが発射されビルを丸ごと破壊してしまった。
ショックで泣き出すしずか。このロボットは兵器だったのだろうか。
悪い予感に、もとの世界に帰った3人はロボットのこと・鏡面世界のことを他言しないことを誓う。

その晩、空き地で決闘を待ち受けるスネ夫とジャイアンは、ロボットを探しているという不思議な少女に出会う。
自分のミクロスのことかと喜ぶスネ夫に、そんなものではなく家くらいでかいのだと言う少女。
そんなの常識で考えてあるわけないだろうとスネ夫が言うと、それならいいと言って去っていった。
少女は裏山に行くと、無線で誰かと連絡を取り始めた。
「北極に先着した“頭脳”の誘導によって部品は全て送られたはずだが、かけらも見つからない。
頭脳からの応答により、この辺りにあるはずなので、しばらく捜索を続けたいと思う」
そういうと、少女は祖国・メカトピアを称え連絡を終え、次の日から町の中をあちこち捜し始める。

次の日、昨日決闘をすっぽかしたことに腹を立てたスネ夫とジャイアンに呼び出されたのび太。
ミクロスと対決させるロボットについて聞かれ、のび太はとぼけてみせるが、
怒った二人はミクロスを使って攻撃をしかけてくる。
そこに少女が現れた。ミクロスに手をかざし、操縦不可にしてスネ夫たちを襲わせる。
自分をリルルと名乗ると、のび太の家に連れて行けと言い出す。
はしゃいだのび太は喜んで連れて行くが、そこでリルルは「さっき言ってたロボットはどこ?」と言い出す。
あれはウソだとごまかすが、あのロボットは少女のだと知ったのび太は
「あの恐ろしい破壊兵器が!?」とつい口をすべらせてしまい、ばれてしまう。
あれは自分のだというリルルに、ロボットを返すことを決めたのび太は鏡面世界に案内をする。

550 :のび太と鉄人兵団:2005/07/28(木) 17:59:07 ID:???
リルルはロボットにジュドと呼びかけるが、何の反応も示さないことに首をかしげる。
頭脳を入れればジュドは自分の判断で自由に動けるロボットなのだという。
頭脳というのがあの球だということに気づくがなくしてしまったため、操縦する道具もリルルに渡すことに。
ロボットを返すと、リルルは「このことは2人の秘密」「おざしき釣堀を貸せ」の二つを
のび太に約束させ、去っていった。
その晩総本部に連絡を入れるリルル。
ジュドを取り返したこと、無人の世界を手に入れたことを報告すると、鉄人兵団の出動を求めた。

リルルと会ってから、のび太の様子はおかしくなっていった。常にぼんやりしている。
ドラえもんはミクロスに知能を持たせ、そのかわりにのび太と仲直りしてほしいとスネ夫たちに頼むが
のび太はミクロスに複雑な問題を出しショートさせ、再び2人を怒らせてしまう。
なにか隠し事でもあるのでは、といぶかしむドラえもん。
のび太はリルルが鏡面世界とロボットで何をしようとしているのかが気になってしょうがなかったのだ。
と、そのとき裏山に流れ星が落ちるのを見たのび太。また落ちた。
様子を見に行くと、なんとそこにはおざしき釣堀があり、流星はその中に入っていった。
怪しく思い鏡面世界に入り込むのび太。そこで流星・何かの機械を運んでいくロボットを発見する。
そこにのび太をつけてきたドラえもんもやってきた。遂に本当のことを打ち明けたのび太。
ロボットの向かう先についていくと、そこは町の一部が取り壊され、SF映画のような世界が広がっていた。

そこで指示をしているリルルを発見した2人は、「糸なし糸電話」で声を聞くことに成功。
なんとリルルはここで基地を作り、兵団を組織し「地球人捕獲作戦」の準備をしていた。
思わず驚きの声を上げてしまった二人。こちらの声もあちらに聞こえてしまい、ばれてしまう。
鏡面世界の入口を広げて欲しいというリルル。2人は慌てて逃げ出すが、ジュドに乗ったリルルが追いかけてくる。
なんとか向こうの世界に逃げるが。リルルは無理やり入口を広げようとしてきた。
それにより次元震が起こり、爆発が起こった。この爆発により、向こうの出入り口も消えただろう。
胸をなでおろし、家に帰る二人。

551 :のび太と鉄人兵団:2005/07/28(木) 18:00:31 ID:???
しかし翌日ザンダクロスの脳を発見したドラえもんは、脳から恐ろしいことを聞き出す(ホンヤクコンニャクで)。
鉄人兵団は基地の完成を待ちかね、すでに地球に向けて全軍を発進したのだという。
慌てて自衛隊だの国連だのに通報する2人だったが、当然相手にされるわけでもなく
とりあえずジャイアンとスネ夫に相談を持ちかけることにする。
のび太たちの言うことを信じてくれた2人は、一緒に戦ってくれると言う。友情に涙するのび太。
ミクロスも参戦してくれるというが、どうにも心もとない。
そこでスネ夫の提案で、ザンダクロスの脳を改造し、こっちの味方につけてしまうことにする。
ドラえもんの大手術により改造には成功した。次に新たに鏡面世界への入口を作らなければならない。
そこで、巻き込まないために本人には言わず、しずかの家の風呂を入口にすることにする。

向こうの世界に入り込んだ一同は、さっそく町を徘徊するロボットを発見する。
それをやり過ごし、ザンダクロスを発見すると脳を入れ、味方にすることに成功。
どうせなら、と鉄人兵団の基地の破壊を始める一行。しかし敵ロボットは一人も見当たらない。
そこに総本部からリルル宛てに連絡が入ってきた。
なんと兵団はすでにメカトピアを発進しており、明晩には地球に到着するという。
あまりの急展開にうろたえる四人。だが、リルルと本部が連絡をとれていないこの状況を利用しようと考える。
そこにロボットたちが基地に帰ってきた。武器を装備しザンダクロスと共に応戦を始める四人。

そのころ、風呂に入ろうとしたしずかは、水面が鏡面世界の入口になっていることに気づき、こっちにやってきた。
そこで迷子になっていたミクロスと合流すると、のび太たちの後を追って裏山に向かってみることに。
裏山でしずかは次元震による爆発により倒れていたリルルを発見する。
傷からリルルがロボットなことに気づいたしずか。目を覚ましたリルルが襲い掛かってくるが、
ミクロスの一撃に再び倒れる。手当てをしようとリルルを家に連れて帰ったしずか。
そこでロボットに襲われるが、やってきたのび太によって助けられる。
町内からロボットを追い出した四人は、そこでしずかと合流をする。

552 :のび太と鉄人兵団:2005/07/28(木) 18:01:19 ID:???
リルルをどうするか話し合うのび太たち。
鉄人兵団の情報を聞き出せるかもしれないので、助けることにする。
手当てを始めたしずかは、リルルの外見があまりにも人間に似せて作られていることに驚く。
リルルは意識を取り戻すが、自分を助けようとしているしずかを理解できない。
リルルたち鉄人兵団は、地球人を狩り、メカトピアで奴隷として働かせようとしていると言う。
宇宙を支配するロボットが人間のような下等生物を支配するのは当然だと主張するリルル。
大昔、地球人が生まれる以前、銀河の彼方に栄えた人間達がいた。しかし神はわがままな人間を見放し、
無人の星にアムとイムどいうロボットを作ると、ロボットたちに天国のような社会を作るよういった。
しかしそのうちロボットたちにも支配する側とされる側に別れるようになってきた。
だが最近になり、ロボットは皆平等であるという考え方が広まり、ついに奴隷制度は廃止された。
そこで、新しい労働力として人間を使うことに決まったというのだ。
それを聞いたしずかは、ロボットは人間の歴史を繰り返しているだけだ、と言う。
怒ったリルルはしずかを攻撃するがまた倒れてしまい、やっぱりしずかはそんなリルルをほっとけないのだった。

翌朝、ついに地球を救えるかもしれない手段を思いついたドラえもん。
高井山の湖に巨大な入口を作り、兵団を鏡面世界に誘い込むのだ。
こっちの世界ならいくら壊されたってかまわない。その後の作戦も考えてある。
リルルに気づかれてしまうとまずいので、眠り薬を飲ませるしずか。
だがリルルはこっそりそれを吐き出すと、逃げ出していってしまう。

その晩、出入り口を作り、ザンダクロスの信号で鉄人兵団を誘い込むことに成功したドラえもん。
すでに街中にも仕掛けはしておいてある。その仕掛けとは「改良型山びこ山」で
兵団の攻撃を跳ね返し、人が応戦しているように見せかけるというものだ。
地球に降り立った兵団は、それに気づかず街の破壊を始め出す。
だがそのうち街に人間が一人もいないことに疑問を抱き出す。
そのとき、のび太たちはリルルが姿を消したことに気づいた。
鏡面世界の秘密をばらされたら終わりである。慌てて探しにでる一同。

553 :のび太と鉄人兵団:2005/07/28(木) 18:02:02 ID:???
夜が明けたころ、破壊された街の中にたたずむリルルを発見したのび太。
一緒に戻ろうと言うが、リルルは司令官に本当のことを話しに行くという。
そんなことをすると撃つぞ、と銃を構えるのび太に、早く撃ちなさいとつめ寄るリルル。
だがどうしてものび太は撃てず、リルルは「いくじなし」と叫ぶとのび太を気絶させ、司令官の下に向かった。
司令官に人間の居場所を問われるリルル。しかしリルルは「言いたくない」と答える。
人間を奴隷にするのは悪いことだ。自分でもわからないが、人間はゴミなんかではないと思う、そう訴えるリルル。
さらに、宇宙はロボットだけの天国ではない、即刻人間狩りは中止すべきだと言うリルルを
激昂した司令官は手錠でつなぎ、基地に連行させるよう部下に命令する。

その様子を見ていたのび太とドラえもんは、リルルを助け出すと皆のもとに連れて帰る。
リルルを本当に信用していいのかわからないと言うジャイアンに、リルルは自ら「信用しないで」という。
奴隷狩りは悪いことだと思うが、祖国メカとピアはうらぎれない…自分の心がわからないと訴える。
そんな本人の希望で、ドラえもんはリルルを小さくすると、しずかの部屋の鳥かごの中に閉じ込めることにする。
そのころ鉄人兵団の司令官は、宇宙から裏返っている列島を見てここがニセの世界であることに気づく。
怒りに震える司令官は、くるときに入った湖が出入り口なことに気づくと、各地に散った兵団を呼び戻し
今度こそ総力で人間狩りを開始することを宣言する。

兵団が湖に向かっていることから、作戦がばれたことに気づいたドラえもんたち。
しずかにスペアポケットを渡しリルルの傍につけると、自分たちは湖に先回りに向かう。
やがてやってきた兵団を迎え撃つのび太たち。
しかしあまりの軍勢に、限られた武器では限度がある。
そこで戦いにザンダクロスを投入し、一時休戦まで持ち込む。

554 :のび太と鉄人兵団:2005/07/28(木) 18:02:52 ID:???
家で皆の無事を祈るしずか。リルルはメカトピアの発展こそが宇宙の正義だと信じてたのに
どこで進む道を間違えたのかと嘆く。神様がアムとイムを作ったことからま間違いだったのか…。
「神様に文句の一つでも言ってやりたい!」と怒るミクロス。
その言葉にしずかは、タイムマシンで神様に会いに行くことを思いつく。
リルルとミクロスを連れ元の世界に戻り、のび太の机から過去のメカトピアについたしずか。
そこでアムとイムを作り終えた博士(神様)に出会うことに成功する。
話を聞いた博士は、そこが思い描いていた天国からほど遠いことを嘆き、
より社会を発展させるためにと思い「競争本能」を植え付けたのが悪かったのかとの考えにいたる。
頭脳の改造を始める博士。これで歴史はかわり、恐ろしい鉄人兵団も生まれないだろう。
だが、そうなるとリルルはどうなってしまうのだろう。存在自体がなかったことになってしまうのか。
そのとき、弱りきった博士が力尽きて倒れてしまう。
そこで、自分があとを続ける、と名乗り出るリルル。涙を浮かべるしずかに
「すばらしいと思わない?ほんとの天国作りに役立てるなんて」と笑顔を見せる。

見通しをよくするために森を焼き払った鉄人兵団。
兵団とのび太たち。ついに最後の決戦が始まる。
決死の覚悟で戦う四人。だが、敵の数にはザンダクロスさえも適わない。
もうだめなのか……。誰もがそう思った、そのときである。
なんと四人の目の前から敵ロボットたちが次々と姿を消していくではないか。

そのとき、改造を終えたリルルも椅子から崩れ落ちたところだった。
「今度生まれ変わったら…天使のようなロボットに…」
駆け寄るしずかに、最後の言葉を残してリルルは姿を消した。
「お友だちになってね」
こうして五人の地球を守る戦いは終わった。

555 :のび太と鉄人兵団:2005/07/28(木) 18:03:50 ID:???
学校で居残りをさせられたのび太。
リルルのことが忘れられず、何をするにもぼんやりしてしまいしかられたのだ。
メカトピアは天国のような星になっただろうか…。リルルは天使のようなロボットに生まれ変わっただろうか。
もし生まれ変わってたら、今度はスパイなんかじゃなく、観光旅行とかで地球に遊びにきてくれないかな…。
そんなことを考えていたのび太。
そのとき、窓の外をリルルがゆっくりと横切っていった。のび太に向かって微笑むリルル。
慌ててのび太は窓を開け、外を見るが、そこにはもう誰の姿もなかった。
しかしのび太にはわかっている。あれは確かにリルルだった。
「まちがいない!リルルだよ!生まれ変わったんだ!絶対にそうだ!!」
のび太は仲間に教えるために駆け出すのだった。

《完》


改行うまくできず、中途半端に切れちゃったのでちょっと雑談。
この話大好きなんで、他のより少し丁寧目かもです。名作ですじゃ…。
まぁ相変わらずツッコミどころは多いですが。
話の中に書けなかったんですが、のび太がミクロスをショートさす問題が好きです。
「こじかとおやじか、大きいのはどっち?」と「大ざるとこざる、けんかさせたらどっちが強い?」ってので
正解は「小鹿とオヤジ蚊」でこじかと、「ザル同士はけんかしない」なんだけど、
まさかのび太がこんな問題を思いつくなんて…いったいどうしたんだって感じ。やっぱ大長編だと違いますねw

556 :マロン名無しさん:2005/07/28(木) 19:12:48 ID:???
>のび太さん
乙です。
関係ないこと聞いていいですか?
ストーリーは記憶を頼りに書いてるんでしょうか?
毎回詳細でわかりやすいストーリーですが、
ドラえもん映画って一年に一回ですよね。
すごい記憶力だなと思って。
私も子供の頃に見てましたが、今回ストーリーを読んで
記憶からあちこち抜け落ちていたことに気づきました。

557 :マロン名無しさん:2005/07/28(木) 19:20:25 ID:???
ここは漫画の内容を教えるスレだぞ

558 :マロン名無しさん:2005/07/28(木) 20:40:17 ID:???
乙です。

557、ドラえもんの長編映画の漫画


559 :マロン名無しさん:2005/07/28(木) 22:45:44 ID:???
これがドラ屈指の萌えキャラリルルですか

560 :マロン名無しさん:2005/07/28(木) 23:20:35 ID:???
>>558
いや知ってるよ
だから556につっこんだんじゃん

561 :マロン名無しさん:2005/07/29(金) 00:17:47 ID:???
ゴメン・・・・・・・・・・・・・・OTL

562 :天使禁猟区 41:2005/07/29(金) 04:14:49 ID:???
【地獄編 ACT.5 Sacrifice】
ベリアルは足場をつくり刹那と九雷を降りさせる。
「それこそが地獄の王ルシファー猊下の現在の姿。
 ここは儀式の行われる祭場の終着点ゴルゴタの間。
 聖なる999人目の花嫁が身を投じれば儀式は完成します」
かつてルシファーたちが天界より逃げ延びた先はひどく劣悪な土地だった。
それを変えるためにルシファーは自らの体を大地に根付かせた。
しかし何千年か前に突然現れた黒衣の男が魔王の魂を奪っていった。
「しばしの安らぎを得るがよいルシフェル」男はそう言った。
ルシフェルとはルシファーが天界にいた頃の名だ。
魂をなくした魔王の体は暴走し、今まさに地獄は崩壊しようとしている。
他人と交わった事のない純真な体の者が生贄となる事でしか暴走は収まらない。
このまま放置しても刹那を含めた皆が死ぬだけだと、九雷は自ら生贄になろうとする。
しかし、そこへ現れたアラクネはベリアルを剣で貫き胸の刻印に封じられた魔物を返却すると、
自分が生贄になると言い出した。生贄は清らかな若い体であれば男でもかまわないのだ。
アラクネはノイズによる大怪我をかかえ身を投じようとする。やめろと叫ぶ九雷。
「言ったでしょう。あたしはあんたの従兄のアラクネなんかじゃない。
 あれはただの家族ごっこよ。仲間のふり愛してるふり…
 ずっとずっと長い事あんたを欺くための演技だったのよ…!
 ただ…それが…あまりにも楽しく幸せなごっこ遊びだっただけ…
 あっちが夢で…九雷の従兄だというのが現実ではないのかと…
 ……こんなにも願ってしまっていたなんて…!」
アラクネは奈落の底へと落ちていく。ゴルゴタの間が崩れ始める。
ベリアルは魔術により刹那と九雷を逃がす。
「さようなら姫君。貴方はわたくしの聖域でした」
ベリアルは清らかな体ではないため生贄になる資格がなかったが、
崩壊にまきこまれる事によって地獄=ルシファーと同化できるなら本望だとその場に留まった。
しかし寸前でアスモデウスに助けられてしまった。

途中で刹那とはぐれた九雷が目覚めると、傍にはノイズがいた。
逃げる最中で意識を失った九雷を守るようにしてアバドンは死んでいた。
自分の為に血を流した多くの人に涙しながら、自分も仲間も全て守れるほどに強くなろうと九雷は決意した。

563 :天使禁猟区 42:2005/07/29(金) 04:17:27 ID:???
メタトロンの夢の中から、メタトロンと同じ髪をした謎の男が地球の様子を見ている。
現在地球ではラファエルが刹那を行きかえらせようとしている最中だ。
男は巨大な手を地球に突っ込み遊び半分に妨害をしようとするが、元の体に目覚めた刹那に反撃され巨大な手を消した。
巨大な手が入り込んだ事で磁場が狂い始めた。紗羅・ラファエル・ミカエルは撤退した。

(刹那が完全に目覚めるちょっと前の地獄)
アレクシエルは地獄にやって来た吉良を殺そうとするが気付かれて失敗する。
剣に封印される前の記憶がない吉良に、お前はかつてルシファーだったのだとアレクシエルは告げる。
遠い昔、まだ正常だった頃のロシエルは「もしもの時は自分を殺してくれ」とアレクシエルに頼んだ。
弟の願いを叶え、そして自分と弟にかけられた呪い≠解くためにもアレクシエルはそれを承諾した。
しかし、いざその時になってもアレクシエルには最愛の弟を殺す事が出来なかった。
自分には弟を憎む事も殺す事ができない。ならば刹那に託そうとアレクシエルは刹那の意識の底で眠っていた。
吉良を殺そうとしたのは、吉良がいずれ魔王として目覚め刹那の敵となる事を予感したからだった。
刹那の心音の音が聞こえ始めた。アレクシエルの体は再び屍と化した。

刹那は当初の目的である紗羅の魂奪還のために天界に行く事を再び決意した。



【至高天 形成界(イエツィラー)編 ACT.1兎狩り】
インプロパチャイルド――あるまじき子供たち
天使は姦淫を犯す事が禁じられ、その証である子供たちはそう呼ばれていた。
天使同士の子供はその濃すぎる血故にまともに生まれてくる確率は低い。
異常に白い肌と赤い目を持つ者が生まれやすい事から兎とも称されている。
社会見学のため調査隊として、ならず者たちが多く住むといわれる最下層シャマイム≠ヨ訪れたラジエルは、
Iチャイルドのあまりの多さにラジエルは驚く。泣きながら連行されていく子供を見ると心が痛むが、
この悲惨な状況を根底から叩き直すためには仕方のない事なのだと自分を納得させる。
突如ラジエルに少女が襲いかかる。もつれあう二人は巨大な穴に落ちた。
翼が片方しかなく飛べない少女を抱えラジエルは着地した。
ここには片翼どころか羽一枚すらない天使と認められない天使たちが多くいるのだ。

564 :天使禁猟区 42:2005/07/29(金) 04:19:44 ID:???
>>563
形成界編8行目は

Iチャイルドのあまりの多さに驚く。

でした。修正お願いします

565 :天使禁猟区 43:2005/07/29(金) 04:25:30 ID:???
少女――シャトは自分を救ったラジエルへの敵対心をなくし、
自分をかばって着地したためについたラジエルの傷を治療するために隠れ家に連れて行く。
そこには大量のIチャイルドがいた。子供たちの親は既に極刑になったという。
「生まれながらに罪があるなんてばかげてる。
 奴らはただこの子たちを兎に見立てて狩りを楽しんでいるだけだ」シャトは言う。
他の調査員が探しにきてIチャイルドたちが捕まらないようラジエルは帰る事になった。
天界の政策の全てを否定するわけではないが、Iチャイルドたちの事情を知ったラジエルは
次にくる時はなにか君たちに貢献できるような事をしたいとシャトに言った。

ラジエルはシャマイムの貧しい人々のための救援物資をセヴィーに頼んだ。
それらをシャトのところへも持っていく。
シャトは何故はじめラジエルを襲ったのかを話し出した。
調査隊の大多数の者たちは兎≠スちが逆らえないのをいい事に
「気取るんじゃない出来損ないでも少しは俺たちの役に立て」と兎≠ノ好き放題をしていた。
ラジエルもその一人なのかとシャトは恐れて先に攻撃をしかけたのだった。
「おかしいだろ 狂ってるだろ。上の連中は愛し合う事を最大の禁忌にしているのに
 影では愛のない行為を強いているなんて」泣くシャトに触れようとして寸前でラジエルは手を止める。
「本当だ…何故なんだろ?何故好きな人に触れる事が罪なんだろう…?」

また来るという約束を交わし出ていくラジエル。シャトは支給されたケーキにナイフを刺した。
その瞬間、爆発が起きた。ラジエルが後にした家が粉々に吹き飛ぶ。
そしてシャマイム中に次々と爆発が起こった。支給品に爆弾が仕掛けられていたのだ。
爆発により怪我を負ったラジエルの元に、シャトの生首が吹っ飛んできた。


その大規模な爆発によりシャマイムは壊滅状態。これからも死者は増えつづけていくだろう。
支給品に爆弾を仕込んだセヴィーに「あなたを告発する」とラジエルは言う。
しかしラジエル一人が騒いだところで最高権力者の前ではどうにもならない。
セヴィーはまだ生きている者もいるのにコンクリートを流しこみシャマイムを埋めてしまうと言った。
「奴らは天界の汚点だ。浄化するにはいい機会だ」

続く

566 :Honey Rose:2005/07/29(金) 16:14:08 ID:???
大長編も天禁も乙! 天禁地獄編良いですよね。

>547
>宇宙小戦争のしずかの牛乳風呂シーン
漫画だともしかしたら違うのかもしれませんが映画だと牛乳風呂
完全に沸騰してて幼心にしずかちゃんは大丈夫なのかと心配でした。
>555
名作鉄人兵団乙!です。リルルの最後のシーンは今だに泣けます。。。

では、はにろ投下です。

567 :Honey Rose:2005/07/29(金) 16:16:39 ID:???
フィオナの部屋でアニーが鞄を彼女の前にゴトッ、と音を立てて置いた。
「お召し替えと路銀と……、砂糖菓子も。これが私に出来る精一杯です」
「アニーは私がここにいる事に反対なの?応援してくれないの?」
フィオナは涙を浮かべながらアニーに問うた。
アニーは、フィオナにセブンダイアルズに帰るように勧めていたのだ。
「私、お嬢様に黙っていた事がございます。
亡くなった奥様方は四人とも、いつからか死者の姿を見ては、声を聴き
正気を失って死に至ったそうです。……今の、お嬢様のように」
いつのまにかアニーの向こう側に女が椅子に座っていた。
そして背後には、いつもついて来る、血を吐いている女性。
彼女に追いかけられてフィオナは必死にライナスの部屋へと走った。
その、ライナスの部屋では彼のベッドで、弟のロレンスがごろごろと
横になりながら新聞を読んでいた。
「暇そうだな。テーブルマナーと歌とドイツ詩とおもり、どれがいい?」
「キング侯爵家の長男が牧師かよ……」
その言葉にライナスは役者なら似合ったかな、と冗談を言う。
「俺は学がなかったからだ、兄ちゃんは違う!」
「劇団はどうだ?ちゃんと飯食えてるのか?
最近手紙が来ないってアルが心配してたぜ」
部屋のカーテンを開けながら、ライナスは弟に釘をさす。
「女も程々にしとけよ。もうかばってくれる父さんもいないんだから」
「……なあ、兄ちゃん。オヤジがいないとつまんねぇなあ…」
ロレンスは片手で目を覆うと、ライナスに何か伝えるように言った。
「俺さ……ずぅっと前に、オヤジに」
どんどんどん! 扉を叩く音にライナスがドアを開けるとフィオナが部屋に飛び込んできた。
ライナスに抱きつくフィオナを見て、ロレンスが眉間にしわを寄せた。
「兄ちゃんに触るな」
フィオナの服を引っ張り、ライナスから引き剥がそうとする。

568 :Honey Rose:2005/07/29(金) 16:17:59 ID:???
(エリオットにそっくり……)
げんなりしながらライナスはロレンスに言った。
「妹相手にやめなさい」
「妹じゃない!お兄さんなんて気安く呼ぶなッ!」
泣いているフィオナを見て、ライナスがロレンスをたしなめる。
「よさないか、おとなげない!」
「女中の娘が俺たちの妹なわけないだろ」
そう言いながらロレンスは、なおもフィオナをライナスから離そうとする。
「わ、悪いところは直します。だから教えて下さい。
どうして……、私が嫌いなんですか?」
ロレンスはフィオナの髪を引っ張りながら言う。
「ローズの子供だからだ」
(また、同じことば。お母さんの名前……)
「ロレンス、いいかげんに…!」
「……いいかげん気づけよ、兄ちゃん」
どこかに行ってしまうロレンス。自分にしがみつくフィオナにライナスは聞いた。
「悪かったね、フィオナ。それで何の用事だったのかな?」
「え……」
(この女の人が、兄さんには見えてない。兄さんには言えない)
「フィオナ……?」
黙り込むフィオナに疑問を抱くライナスだったが、廊下にグレゴリーや
ウィリアムがいるのを見て、勝手に納得する。
「ああ、わかった。でもダメですよ。自分から話せるようにならなきゃ」
ライナスが何を言っているのかフィオナにも分かったようだった。
「い、忙しそうだから……」
「ウィルなら邪魔なときはそう言います。朝の挨拶くらい出きるでしょう?」
「お兄さん…、どこにもいかない?」
フィオナはウィリアム達に挨拶するために向かいながらも、ライナスを振り向き振り向き確認する。

569 :Honey Rose:2005/07/29(金) 16:19:54 ID:???
「ここで待ってますよ。兄妹なんだから、遠慮しないで行ってらっしゃい」
ライナスの優しい笑顔に思わず、涙がじわ、と浮かんできてしまう。
突然なぜか涙ぐむフィオナに動揺するライナス。
「兄さんがわらうの好き…、ほっとするの……」
「……はあ? 何です、突然」
フィオナは顔を真っ赤にしながら駆け出した。
「ご、ごめんなさい!!」
ロウランド家の、出納帳を見ながら正餐会の予定を立てているグレゴリーとウィリアム。
(顔を上げて背筋伸ばして、お兄さんみたいにちゃんとしなくちゃ)
フィオナは勇気を振り絞って二人にあいさつをする。
「グレゴリーお兄さん、ウィリアムお兄さん、おはようございます」
無視するグレゴリー。そしてそのまま使用人たちの所に行ってしまう。
もう一度声をかけるタイミングを失い、途方にくれているフィオナ。
「おはよう」
するとウィリアムが挨拶を返してくれた。嬉しくてウィリアムに笑いかけるフィオナ。
しかしフィオナを見ていた彼の瞳はそのまま彼女の後ろの何者かに向けられた。
「あの……」
ウィリアムには見えているのか、フィオナは思わず声をかける。
「生姜の砂糖漬けをもらいなさい。吐き気が軽くなる」
(私の体調…、アニーしか知らないはずなのに…)
ウィリアムは執事に呼ばれたため、そのまま行ってしまった。
そしてフィオナを待っているライナスの前には、アイザックが通りかかった。
「アイザック!ヒマそ……」
「やなこった。手伝わんぜ、めんどくせー」
そう言ってタバコの煙を吹きかける。
「学校ごっこはどうだ?」
面倒くさい、と言いながらもアイザックはライナスに年少三人組の様子を尋ねる。
「他の二人はともかく…四十日間で赤子を貴婦人にどう仕立てろって言うんです」

570 :Honey Rose:2005/07/29(金) 16:23:12 ID:???
ライナスの言い方に、思わずアイザックは眉を寄せる。
「お前なァ…」
「モルゴース伯母が出席します。どこに望みがあるのか教えて下さいよ……。
私は夢を見せてあげる事しかできない」
フィオナが戻ってくる。アイザックが挨拶すると嬉しそうに答えた。
ライナスはフィオナに歌詞を覚えたか尋ねる。
今の彼に出来るのはフィオナを正餐会に出られるようにしてあげる事だけなのだ。
「じゃあ音楽室まで歌詞の復習しましょうか」
二人は手を握りあいながら音楽室へ向かった。そんな二人をアイザックはただ静かに見つめていた。
その時ヴィンセントの部屋では出かけようとするヴィンセントにエリオットが
まとわりついていた。
「実験道具なんか買いなおせばいいだろ!お金ないなら僕、あげてもいいよ」
ヴィンセントは黙って部屋の鍵をかけるとそのまま歩き出す。
「ヴィンスが出かけるなら僕、この部屋の留守番しようか?
…なんだよ、ひきだしのカギ壊したの怒ってんの?」
ヴィンセントを追いかけながらついて来るエリオット。
「ヴィンス、ヴィンセント、ヴィーニー、ねえっ!」
「! フィオナ」
ヴィンセントはフィオナを呼び止める。それが面白くないエリオット。
「君のお母さんの箱、あ……、いや…」
フィオナは開いたのかと期待したが、ヴィンセントはまだだと答えた。
だが、あの箱の中に何が入っているのか見たことあるのか、そう彼女に尋ねた。
「お母さんの宝物が入ってるんだって。何かは知らないの。
お母さんの好きなものだから…。お花かなあ、お菓子かもしれない……」
「花なんかすぐ枯れてぐしゃぐしゃだ!バーカ!」
「ウン年越しの菓子も……」
エリオットとライナスの言葉に思わず赤くなるフィオナ。

571 :Honey Rose:2005/07/29(金) 16:28:14 ID:???
そんなフィオナにヴィンセントが何か入った瓶詰めのような物を手渡しながら言う。
「……これ、弟のディックが作った生姜の砂糖漬け。
ウィルが、き、君にって言うから……あげる。か、母さん直伝だし、きっと効くよ」
「ありがとう……お兄さん……」
砂糖漬け生姜の瓶詰めを受け取ったフィオナを見て、エリオットが
自分も欲しいと駄々をこね始めた。
「だ、駄目だよ。俺のじゃないし」
「ただの薬ですよ」
二人の兄にそう言われてもエリオットは納得しない。
そしてフィオナだけずるい、と言ってむくれていた。
フィオナが歌の練習をしていると、アイザックが酒瓶をぶら下げながら
その場を通りかかる。
「アイザック!」
ライナスは彼を呼び止めると無理やり腕を掴み、こう切り出した。
「信じてましたよ!貴方は意外に善良な人だって!歌とドイツ詩とチェス
どれでも選んでください。歌がいいですか、そうですか!! フィオナ!」
アイザックに口を挟ませずにフィオナの歌の指導を任せてしまう。
アイザックはまあいいか、と彼女の歌を聞いていたが、真面目な顔でこう忠告した。
「嬢ちゃん、よい声だが歌詞は正確に覚えにゃ。いいか、
『何にも勝る、心のチーズと共に』だ!」
「帰れヒゲ」
ライナスは振り向くとそう言ってアイザックを追い出した。
「お兄さん……」
アイザックをフィオナが追いかけてくる。そして、フィオナの母の事を
覚えていれば何か教えて欲しい、と彼にせがんだ。
「ローズの思い出ねぇ…、俺はガキだったし歌くらいしかなァ…。
そうだな…あの寡黙な親父が…、って解んねぇな。温和でお人よしのウィルを想像しな。
ありえないけどな。ムカつくが顔だけは似てやがる」
そう言いながら彼はフィオナの母と、亡きアーサー・ロウランド伯爵の事を話し始めた。
フィオナの母、ローズと話しているアーサー。ローズは彼の前で朗らかに、笑う。
アーサーも一緒になって笑う。とても楽しそうに笑う。

572 :Honey Rose:2005/07/29(金) 16:29:09 ID:???
「オヤジが、ローズといる時だけ声をあげて笑うんでな。おふくろが…。
おふくろじゃ、ダメなんだなァ……」
フィオナの母が辞めた時にはショックで一ヶ月も寝込んだのだという。
バカ親父、と言いながらもそういう所が好きだった、とアイザックは言う。
「お父さんは私のお母さんの事好きだった?」
「当たり前だろ」
その言葉にフィオナは嬉しさがこみ上げる。お父さんはお母さんを愛してた。
「……勉強好きか?」
アイザックはフィオナにそう尋ねる。好きじゃないけど頑張らなければ認めてもらえない。
認めてもらえなければ兄妹になれない、そう答えるフィオナだったがアイザックは
そんな彼女に言い放つ。
「寝ぼけた事いってんじゃねえ! よく聞け嬢ちゃん。なる、ならないじゃなく
血が繋がってりゃ兄妹ってんだよ。わかったか。神さんが決めた事だ」
逆らうんじゃねえぞ、そう言い残してアイザックはどこかへと行ってしまった。
(私は、こんなにも欲深い子だったかしら)
テーブルマナーを習っているフィオナ。ライナスもトーマスも彼女に優しく教えてくれる。
(ぬくもりを、まだ欲しい。もっと欲しい)
ウィリアムとグレゴリーを見つめるフィオナ。
(愛したら、愛されたい。望まれた子だという証が欲しい)
夜になるといつものように幽霊達が現れる。銀貨を握り締めてフィオナは眠る。
(たとえ神様が私を断罪しても、誰かの赦しがある限り―― )
「もう一度!出だしをよく聞いて」
今日もフィオナはルイスとイアンの元で歌の練習だ。
「『家を離れた流浪の身には』」
「『この世の栄華も空しいもの、あの粗末な草葺の家を』」
突然横からエリオットに歌われて、フィオナは思わず次に入るタイミングを失ってしまう。
「……もう一度」

573 :Honey Rose:2005/07/29(金) 16:29:39 ID:???
ルイスたちが最初から弾くが、またもやエリオットが邪魔をする。
「ぼくらが引き受けたのはひとりのレッスンだけだよ。
それとも…、彼女に代わって君が歌う事に?」
「そう!」
エリオットの返事に、フィオナは違うと訴えた。
「お前みたいなバカじゃ教え甲斐がないってさ!」
そっぽを向きながらエリオットは言う。
「ねえイアン、ほんとにカラスはひばりになれるの?」
「牧師様が神に祈ってくださるよ、『どうか奇跡を!』」
フィオナはエリオットに顔を向けると、意地悪しないでと頼んだ。
「へえ!まだ本気でこの家の子供になれると信じてるんだ」
エリオットは目をすがめて言い続ける。
「葬式にも呼ばれず、死に目にもあえずに?父さんの名前すら知らなかったんだろ」
お前がこの家にうとまれてるってわからないかな!」
「なにか理由があったのよ…」
弱々しく否定するフィオナ。
「愛情を感じない理由がね!子供なんて結婚のための口実さ。
父さんが欲しかったのはお前じゃなくて母さんの持参金だったんだ」
「……じゃあ、私は違うわ」
フィオナは胸元の銀貨を握り締めながら言う。
「うちには初めからお金も立派なおうちもなかったんだもの。
お父さんは…、ちゃんとお母さんが好きだったんだわ」
「………いくら着飾ったって、育ちは隠せないんだ」
言葉につまりながらもエリオットはフィオナに言った。
「ロウランドの末娘はついこの間までボロを着て、みすぼらしい店で下働きをしていました!
母親は女中でした!ロンドンの貧民街で一体どうやって稼いでいたのでしょう。何をして?」
「ちゃんとした雑貨店で働いてたわ。変なふうに言わないで」
母親の事をいわれて思わずむっとするフィオナ。

574 :Honey Rose:2005/07/29(金) 16:30:22 ID:???
「お前がいるだけで兄さんたちは恥をかくんだ!
バカでグズで不細工のフィオナ!」
「い、今は駄目でも沢山勉強するし、悪いところも直すし、ちゃんといいこになるもん!」
言い返すフィオナだったが、そんな彼女に向かってエリオットはひどい言葉を口にする。
「お前みたいな妹、誰も望んでないさ!お前なんか要らない!!セブンダイアルズへ帰れ!」
思わずぱたり、とフィオナの靴に涙の雫がおちる。
「エリオットには…、お母さんがいるんでしょう……。
でも、私には帰る場所なんてどこにもないの」
エリオットだけではない。ロレンスも彼女には辛く当たる。
フィオナはそれも思い出してしまい、涙が止まらない。
「兄さんたちのそばにいられるなら。嫌われたって、憎まれたって
いじわるだって我慢するわ。何だってする……!」
身を折ってフィオナは叫んだ。
「だけど我慢できたってちっとも平気なんかじゃない!
私だってほんとは優しいお兄さんの方がいいわ。私の邪魔をしないで、嫌いなら構わないで!
エリオットなんか大嫌い!!」
その言葉にエリオットの顔がゆがんだ。エリオットは傍にあるクッションを掴むと
それをフィオナに向かって勢い良く投げつけた。
「女中の娘のくせに!!」
そして部屋の扉を乱暴に閉めて出て行ってしまうエリオット。
フィオナは思わずその場に泣き崩れてしまった。
「「ひどい声」」
それまで黙っていたルイス達がそう呟く。
「おや、カエルが鳴いてるね。どこだろう?」
「お兄さん…」
「明日は雨が降るよ」
出て行こうとする二人を必死に追いかけるフィオナ。そんな声じゃ練習に
ならないよ、と言われても諦めない。

575 :Honey Rose:2005/07/29(金) 16:31:04 ID:???
「お願いお兄さん、正餐会は明日なの!!」
「「そう、僕らは晴れてお役御免というわけ」」
フィオナは傷ついた心を抱えて温室の扉に手をかけていた。
扉を開けるとそこにはトーマスが、ライナスに指導されながら
明日のために詩の朗読の練習をしていた。
それを見てフィオナは涙をこらえると、汚れた顔を手の甲できゅっ、と拭いた。
そしてその場で自分も歌の練習を始める。
『歓楽の巷や、宮殿に遊ぼうとも。たとえどんなあばら家でも
我が家にまさるところはない……』
部屋に戻るとそのまま眠ったフィオナだったが、夜中、自らの咳で目を覚ましてしまう。
ふと見ると、部屋の中の椅子に誰か座っている。暗くてよく分からない。
カーテンが揺れて月明かりが部屋の中に入ってくる。女だ。
女が、乱れた黒髪を直しもせず、身じろぎせずに座っている。
その首にあるのは、夜目にもわかる程、くっきり残った縄の跡。

―― 『Honey Rose』第五話 完。

576 :マロン名無しさん:2005/07/29(金) 16:37:03 ID:???
観用少女を書いたとき書くの忘れてしまったのですが
まだ単行本未収録のエピソード知っている方いらっしゃいましたら
あらすじ投下キボンです。なるべく詳しくが良いです。
花冠の種の話とか観用少女の卵の話とかあるらしくて知りたいです…。

>>546
いいですよね〜。ティアラの開花のシーンとか絵が綺麗過ぎてすごいです。

577 :マロン名無しさん:2005/07/29(金) 16:50:41 ID:???
はにろ乙です!
雑誌連載時お金が無くて単行本になったら読もう、と思ってたら出なかったので嬉しすぎ。
成長した兄弟達を見たい…(立ち読みだったのでもう面影すら覚えていない
どんなラストシーンを迎えるのか、今からワクドキです!

578 :マロン名無しさん:2005/07/29(金) 16:58:55 ID:???
はにろ乙!待ってました。
いつも丁寧に書いてくれて情景が浮かんできます。

>>577
同じく・・・

579 :マロン名無しさん:2005/07/29(金) 17:05:10 ID:???
はにろ乙です!!
毎回凄い読みやすくて最高です。

あんだろからの読者なのではにろのキング兄弟凄いw

580 :マロン名無しさん:2005/07/29(金) 18:16:10 ID:???
はにろ乙です!!!
「兄ちゃんに触るな」
「帰れヒゲ」
に大爆笑。

581 :マロン名無しさん:2005/07/29(金) 18:36:29 ID:???
はにろと略すのが普通なのか

582 :マロン名無しさん:2005/07/29(金) 19:30:40 ID:???
>>581
作者がはにろ、あんだろ、と略してるのだよ。

583 :マロン名無しさん:2005/07/29(金) 20:13:21 ID:???
サバス・カフェのあらすじを知りたいです。

584 :マロン名無しさん:2005/07/29(金) 20:40:58 ID:???
>>576
>花冠の種の話とか
>いいですよね〜。ティアラの開花のシーンとか絵が綺麗過ぎてすごいです。
って読んでるじゃないかw

585 :マロン名無しさん:2005/07/29(金) 21:32:34 ID:???
>>584
別の話ってことじゃないか?


586 :マロン名無しさん:2005/07/29(金) 23:12:16 ID:???
>584
いくつか単行本未掲載の話があるんだよ
はにろの人が紹介してくれたのは花の話で、種の話が別にある。
卵の方の話は雑誌掲載の時にちらっと読んだ。
でも覚えてないorz

587 :大長編ドラえもん:2005/07/30(土) 16:19:24 ID:???
天禁、はにろ乙です。
フィオナかわいそすぎて泣けてきますつД`) 幸せはやってくるんでしょうか…。

昨日書けなかったんで今日は早めに投下。8作目です。
この話嫌いなわけじゃないんですけど、あまり気分が乗らず書いていったので
いつにもまして日本語変です。読み返したけど直せなかった(;´Д`)
そして多分今日中にあげられるであろう次の「日本誕生」
これは大好きなんでやたら長くなりそうな予感。ムラありすぎ。
では、ドゾー。

588 :のび太と竜の騎士:2005/07/30(土) 16:20:03 ID:???
空き地で恐竜はまだ地上にいるいないで討論するのび太たち。
のび太はネッシーの例を出し戦うも、完璧にスネ夫に論破されてしまう。
なんとかして恐竜の生き残りを探し出してやると息巻くが
ドラえもんの道具により、地上にはもう一匹の生き残りもいないことが判明する。
がっかりするのび太だったが、そのときママがやってきてテストのことを聞かれる。
実は0点の答案を何枚も隠していたのび太は、それを持ってドラえもんと外に出かけることに。
道中でスネ夫とすれ違ったのび太。なんだかスネ夫の様子がおかしい。
空き地でのび太と別れたあと、スネ夫はジャイアンに飛ばされたラジコンを多奈川まで追っていった。
なんとそのとき水面に浮かぶ恐竜の姿を見てしまったのだ。
目の錯覚だろうと言い聞かせていたときにのび太に会ったスネ夫は慌てて逃げていった。
答案の隠し場所に悩んだのび太は、ドラえもんの道具(マンホールの蓋)で地底の空洞に繋がる穴を作り
そこに答案を隠すことにする。思いがけず大きな穴に出た二人は明日探検をしてみることに。

その晩スネ夫は出来杉に電話し、やはり自分の見たものは気のせいだと納得するが、
その時再び庭を歩いている恐竜の姿を見てしまう。ノイローゼ状態になるスネ夫。
次の日早速のび太とドラえもんは空洞に出かける。
せっかくこんなに広いんだからとしずかを呼びにいき、結局ジャイアンとスネ夫も連れて行くことに。
ドラえもんの道具で部屋や水道を作り、空洞を秘密基地として整えていく一同。
スネ夫は離れた所に部屋を作ろうと一人洞窟の奥まで歩いていくが、
徐々に天井が高くなっていき、ついには開けたところに出てしまう。
そこでまたまた恐竜を見たスネ夫。しかも今度は群れである。
パニックで皆のもとに戻り、連れて行くが、そこにはもう何もいなかった。
皆スネ夫の言うことを信じることもなくその日は家に帰ることにする。

589 :のび太と竜の騎士:2005/07/30(土) 16:21:02 ID:???
秘密基地で思い思いに過ごしていた五人。
スネ夫はビデオカメラを持ち、決着をつけにあの広場に一人で行くことにした。
そこにこの間多奈川に沈んだはずのラジコンが飛んできた。恐怖にかられて逃げ出すスネ夫。
だが道に迷ってしまい巨大な地底湖に出くわす。そこに何かが近づいてきた。
それは恐竜にのった人間のようだった。

バギーに乗って遊びまわっていたのび太たちは、スネ夫のビデオカメラが落ちていることに気づく。
しかしスネ夫の姿は見当たらず、先に一人で帰ったんだろうと納得し、自分たちも家に帰ることにする。
家に帰ったのび太は散々遊びまわっていたことがママにばれ、外出禁止令を出されてしまう。
そこで空き地に置いた基地への入口(マンホールの蓋)をドラえもんに持ってきてもらうように頼むが、
蓋はそれをゴミだと思って怒ったカミナリさんにはちゃめちゃに壊されてしまっていた。
地底の中に色々置いていたため、もう行けなくなったと知ってキレるしずかとジャイアン。
残るスネ夫にもドラえもんは事情を話しに行くが、なんとスネ夫はまだ家に帰っていないという。
ということはスネ夫は一人地底に閉じ込められてしまったということか。
しかし助けにいきたくとも空洞の位置がわからない。
なにか手がかりはないだろうかとスネ夫のビデオカメラを見てみると、そこにはあのラジコンと。
それを見て「あれは多奈川に沈んだはず」と言っているスネ夫の声が入っていた。

その晩暗くなってからしずかとジャイアンを呼び出したドラえもんとのび太。
きっとあの空洞は多奈川の底からつながっているのだろう。四人でスネ夫を助けに行くことにする。
予想通り空洞につながる穴を発見し、奥まで進んで行く四人。
まるで誰かが地底の秘密を守るためにややこしい出入り口を作ったかのように感じるドラえもん。
突然明るい光が見えてきた。出てみると、なんとそこには白亜紀のような植物が茂り、
プテラノドンが飛んでいる、地底世界が広がっていた。

590 :のび太と竜の騎士:2005/07/30(土) 16:21:40 ID:???
驚く四人。謎は深まるばかりだが、とにかくスネ夫を見つけなければ。
あちこち探し回りスネ夫のラジコンや不思議な建物などを発見するが、
スネ夫を見つけられないうちにタケコプターのバッテリーがきれてしまう。
歩き出した四人の前に次に現れたのは、なんとティラノサウルスだった。
襲い掛かってくるティラノにパニくって応戦できないドラえもん。
のび太が捕まってしまったその時。突然まわりから矢が飛んできて誰かが助けてくれた。
しかし助けてくれたそいつらに捕らえられてしまうのび太たち。(人食い人種っぽい)
地底に夜が訪れたことに驚くがそれどころではない。
そこに再びスネ夫のラジコンが飛んできた。それを見て移動を始める原住民っぽいやつら。
そこに、恐竜に乗った仮面の男が現れのび太たちを助けてくれた。しかし敵か味方か。

ホンヤクコンニャクで言葉が通じるようになると、男は自分を竜騎隊士バンホーと名乗った。
のび太たちの安全を保障し、スネ夫のことも保護しているという。
首都エンリルまで案内するといって歩き出すバンホー。ラジコンは監視用に改造したという。
どうやらここはかなり科学文明が発達している世界らしい。
バンホーの仕事は地上では絶滅した古代動物を守ったり、地上に迷いでるのを防いだりすることだという。
エンリルに行くには船で行かなければならないと言われ乗り込む一行。
なんと船は空を飛ぶと、地殻に潜り込んでいくではないか。一体地底人とは何者なのか。

再び地殻を抜け正常空間に戻ると、ようやく湊にたどり着いたようだ。
今度は鉄道に乗り込む。列車の動力は磁気だという。
ついにエンリルに辿り着くが、不法入国者ということでしつこく取調べが行われる。
それを終えようやくスネ夫に会うことができた五人。涙涙の再会である。
のび太たちに悪意のないことも認められ、2・3日後には地上に帰れることも決まった。
しかし帰るときには地底世界に関する記憶は全て消されてしまうのだそうだ。
がっかりする五人だが、帰るまではバンホーの妹にローに案内され地底見学に出かけることにする。

591 :のび太と竜の騎士:2005/07/30(土) 16:22:29 ID:???
歴史博物館で黄金に輝く恐竜の化石を見て驚く五人。
聖域で発見された神の奇跡の印だという。聖域というのは大陸の南西にある、真四角の空洞である。
大昔、大災害が起こり地上の生物がほぼ根絶やしになった際、一部の恐竜たちは聖域に潜み難を逃れることができた。
そしてそこに適応し住み着くと、その一部が際立った進化に道を辿り地底人の祖先となったのだ。
その大災害についてはまだ何もわかっていないが、それを突き止める大計画が現在進行中だという。
その後地底の人類は文明をもち発展していくと、ついに次元転換船を発明した。
これにより、地殻のなかを自由に航海できるようになり、次々に大陸(空洞)を発見していったのだ。

地底の世界をタケコプターで飛び回るのび太たち。
ドラえもんは地底の明かりが「日光ゴケ」(22世紀の道具)であることに気づき不思議に思う。
地上の四季や、雨や虹などを知らないルーに色々教えてあげ仲良くなっていく五人。
そのとき少し離れた森で騎士団が演習をしていることに気づき、見学に行くことにする。
ルーに「ついに大遠征が実行されることになり、計画は完成した」と告げるバンホー。
その後、恐竜に乗って街まで帰ることにした一同だが、のび太はうまく操縦できず
近寄ってはいけないと言われた建物の中に一人で入り込んでしまう。
そこで巨大な船を発見したのび太。
祭司長が「地上を再び恐竜人の手に取り戻す」といっているのを聞いてしまう。

戻ってきたのび太からそれを聞き驚く四人。人間に戦争をしかける気なのか。
記憶を消される前に逃げようと建物を抜け出し、地上に戻ろうとする。
地図を持ち出し、一番近い地上への出口に向かうが、その前には巨大な原始林が広がっていた。
途中でタケコプターが壊れてしまい歩いて逃げることにするが、人食い人種に捕まってしまう。
またしても危ないところをバンホーに助けられた五人は、あの巨大な船に乗せられる。
地上人を滅ぼすのは本当かと聞くがバンホーは何も答えてくれない。
騎士団の軍団長は五人の身柄をバンホーに預け、このまま遠征に向かうことにする。

592 :のび太と竜の騎士:2005/07/30(土) 16:24:19 ID:???
船の中が慌ただしくなったと思ったその時、衝撃があったかと思うと、なんと外の景色が地上に変わっていた。
しかし白亜紀の森が広がっている。なんとこの船は巨大なタイムマシンだったのだ。
奴らが哺乳類の先祖を絶滅させようとしていることに気づいた五人。
恐竜人たちは自分たちを地下に追いやった災害というのは、きっと自然災害などではなく
強大な力を持った何者かによる攻撃だったのだろうと考え、その侵略者を倒し、
地上を再び恐竜人のものに取り戻すため、災害の寸前のこの日にやってきたのだ。
船の外に逃げ出した五人。しずかは大きな彗星を空に見つける。
すぐに恐竜人に見つかるが、なんとか逃げることは成功。
しかしそのときに使った秘密道具をみた軍団長は恐竜を絶滅させたのはあいつらでは…と考え始める。

翌日五人は「風雲ドラえもん城」を構えると、恐竜人との戦いを始める。
優勢を保つものの、敵も本気で乗り込もうとしてくる。
そこで空を見上げたしずかは、あの彗星が地上にぶつかろうとしているのを発見する。
皆が見守る中、彗星は地面をかすめると海の遥か彼方に墜落した。
と思う間もなく襲ってくる爆風と土石まじりの豪雨。そして大津波が迫ってくる。
恐竜人たちは次元船で地中に潜り、のび太たちは「ポップ地下室」で地下に逃げ込んだ。
真っ暗な地下室に日光ゴケを吹き付けてみると、大きさ調節ができなかった地下室はかなりの大きさになっていた。
それを見て閃いたスネ夫。地底人の地図を広げてみてビックリ。
地下室の位置・大きさは聖域とピッタリだった。聖域はドラえもんが作ったのか。

地上に上がってきた恐竜人に白旗を掲げるドラえもん。
大災害の原因があの彗星のせいであることを証明してみせる。
たかが彗星一個によって滅ぼされてしまう自分達の身を嘆く恐竜人たち。
しかしドラえもんは救えるだけでも救うというと、皆と協力し恐竜達を地下室のなかに避難させることにする。
道具を使い環境を整えてやると、バンホーたちはドラえもんを神の使いといって頭を下げた。

こうして恐竜人たちの未来を守った五人は、バンホーとルーに送られて地上に帰ってきた。
いつか二つの世界を自由に行き来できる日がやってくるだろう。
その日までのお別れである。

《完》

593 :マロン名無しさん:2005/07/30(土) 17:32:44 ID:???
乙。前作から一転したものものしい雰囲気が好きだったなぁ。

594 :576:2005/07/30(土) 19:56:20 ID:???
>>584-586
586さんのおっしゃるとおりです。紛らわしい書き方スマンかったとですorz
気長に待ってようと思います〜〜(*´∀`*)。

>ドラ大長編
乙です!竜の騎士は、騎士たちの格好よさにしびれます。隊長が特に素敵でした。
最後の終わり方が好きだったなあ。ドラえもん達の行動が、恐竜人たちのその後に繋がってる所とか。
あと次の『日本誕生』すごい好きです!頑張ってくだちい!!ペガサス可愛いよペガサス。

>はにろ
1日1話のペースでやってましたが、ちょっとしばらくペース落ちます。
月曜日あたりから6話〜投下します。ドモです。

595 :マロン名無しさん:2005/07/30(土) 20:02:45 ID:???
ドラ乙です!
日本誕生面白いですよね〜楽しみです。

>はにろ
月曜か〜ワクワクテカテカ
いつも丁寧にありがとうございます。

596 :のび太の日本誕生:2005/07/30(土) 23:07:47 ID:???
川で魚を捕っている少年。
大物がとれ喜んで帰ろうとするが、遠くに火があがっているのを見つけ、慌てて駆け出す。
辿りついた村は、焼け果て村人は誰一人としていなくなっていた。泣き叫ぶ少年。
と、その時。空に黒い穴が開いたかと思うと、少年はその穴に吸い込まれ姿を消した。


本気で家出することを決意したのび太。
独立した人生を歩んでみせると息巻きドラえもんを感心させるが、結局道具は持っていく。
のび太はまず、空き地に住むことににするが、皆はどうせ続かないだろうとバカにする。
怒るのび太だが、空き地からは早々に地主に追い立てられてしまう。
次は裏山に行ってみるが、そこも宅地にするための工事が始まりやっぱり追い出されることに。
家に帰りドラえもんに泣きつくのび太。これが最後といってどこでもドアを出してもらう。
一度行ったことのある無人の村に行き、さっそく新生活を始めようとするが
今度は村がダムになるため、水の底に沈んでしまう。
あきらめろと言われても、どうしても家出したいのび太は外に飛び出し。ジャイアン、スネ夫、しずかに会う。
三人はさっきは散々バカにしたくせに、自分達も親と喧嘩したもんだからのび太を頼って家出してきたのだ。
さらに、家で預かることになったハムスターに怯え飛び出してきたドラえもんも家出仲間に加わることになった。

しかし家出しようにも場所がない。そこで五人はまだ人間が住んでいないころの日本に行くことにする。
タイムマシンに乗り込み、史上最大の家出といってはしゃぐのび太たち。
ところが突然四次元空間に時空乱流が発生する。早く行き先を決め、抜け出さなければ。
そこで既に人がいたと考えられている三万年前の倍の六万年前に更に一万年足した、七万年前の日本に行くことにする。
まず「原始生活キット」で原始人ルックに着替え、武器も装備することに。
次に家にするために洞穴を掘ることにするが、これはジャイアンが引き受けることにする。
花畑を作るのはしずか、畑の世話はスネ夫に決定するが、のび太には何をやらせたものかとドラえもん。
そこで、アンプルを注入するだけでできる簡単なペットを作る仕事をのび太に任せることにする。
バカにされたことを怒るのび太。しかし皆をあっと驚かせるようなアイデアを思いつく。

597 :のび太の日本誕生:2005/07/30(土) 23:08:24 ID:???
そのころ、のび太たちの町の上空にあの黒い穴が現れた。穴から放り出され裏山に落ちる少年。
もちろんそんなことはまったく知らないのび太たち。
それぞれ自分の仕事に精を出し、それをサポートするドラえもん。
のび太の作ったタマゴからも、無事ペットが誕生した。
なんとのび太は複数の動物のアンプルを混入し、ペガサス・グリフィン・ドラゴンを作り出したのだ。
自分の計画が大成功したことに喜ぶのび太は、大きく育つまでは皆には内緒にしていくことにする。
洞窟の家も完成し、畑で取れた食事にも満足したのび太たちは、このへんで一度家に帰ってみることにする。
今日のことは誰にも秘密と約束し、家に帰っていく仲間たち。
その晩のび太の家の屋根の上には、悲痛な叫びをあげる少年の姿があった。

翌日学校で、家出だって一日に少しずつすればいいんだよと話し合うのび太たち。
これからはきちんと宿題を終えてから遊びに行くことにする。
家に帰り早速宿題を終わらせるが、なぜか家の冷蔵庫が空っぽになっており買い物を言いつけられてしまう。
その間にやってきたジャイアンとスネ夫は、のび太たちの帰りを待つ間に着替えておくことにする。
そのとき押入れから原始ルックの見知らぬ少年が現れ、いきなり2人に襲い掛かってきた。
なんとかやっつけたジャイアンは、しずかを連れ部屋に戻ってきたのび太とドラえもんに
なんで勝手に仲間を増やしたんだと怒るが、のび太たちも少年に見覚えはなかった。
とりあえず気絶した少年も乗せ、タイムマシーンで家出先に向かうことにする。

少年の衣装や武器が本物なことから、まさかこの子は本物の原始人なのではとの考えに至った五人。
ドラえもんは、恐らく時空乱流に巻き込まれて現代に飛ばされてきたのだろうという。
この時代の日本にすでに人が住んでいたことにがっかりするが、
ドラえもんはこの子がどの時代からやってきたのかを正確に調べることにし
怪我の手当てはしずか、この辺りの村の探索はジャイアンとスネ夫の2人で行うことにする。
おミソになったのび太は自分のペットの様子を見に行くことに。
すっかり大きく育ち、ちゃんとのび太のことを覚えていて甘えてくる三匹。

598 :のび太の日本誕生:2005/07/30(土) 23:13:25 ID:???
村も見つからず、川で遊んでいたジャイアンとスネ夫はそこで突然ワニに襲われてしまう。
もうだめかと思った時、のび太と三匹のペットがワニを倒し助け出してくれた。
そのまま洞穴に帰ったのび太は皆にペットのお披露目をし、ようやく名誉挽回をする。
皆が出て行っている間に少年も意識を取り戻し、しずかの看病によりかなり回復していた。
ホンヤクコンニャクにより会話ができるようになった少年は、自分はヒカリ族のククルと名乗った。
ククルは魚をとって帰る途中に空の穴に吸い込まれたのだが、村人たちは川に行っている間に
ずっと前から狙われていたクラヤミ族にさらわれたらしい。
戦おうにも向こうには不死身の精霊王ギガゾンビがついているため、とてもかなわないと話すククル。
それはきっとまじない師のようなものだろう、とドラえもん。そんな迷信みたいなのが相手なら大丈夫と
息巻くのび太たちだが、ククルはギガゾンビの魔力はインチキなんかじゃないという。
しかしだからといってククルや捕まった村人たちをほっておくわけにはいかない。
ククルの村の場所が今でいう中国だと突き止めた一同は、明日大陸に出動することにする。

翌朝、一人で村に行くと言って出て行こうとするククル。
凶暴なクラヤミ族と精霊王相手の危険な戦いに皆を巻き込みたくないという。
そこでドラえもんは「風の精霊に命じて君を飛ばす」といってタケコプターでククルを飛ばしてみせる。
驚くククルに、ドラえもんは実はドラゾンビという偉いまじない師なんだよと続けるスネ夫。
だから安心して俺達にまかせろ、というジャイアンに、ようやくククルは心を開いた。
こうして一同はククルと共に村人救出のため中国大陸に向かうことになった。
今回はのび太のペットたちに乗っての旅なので、タケコプターの電池の心配はない。
その晩ククルの村に到着するが、やはりそこには誰一人として残っている者はいなかった。
悲しみにくれるククルに、捕まえられたなら取り返せばいいと励ます五人。
夜が明けると早速クラヤミ族のあとを追いかけることにする。
ここからは目立つといけないから、ペガサスたちはここに置いてタケコプターの旅である。
クラヤミ族に村人たちが連れて行かれたのは四日前。まだ間に合う距離のはずだと急ぐ六人。

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