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ストーリーを教えてもらうスレ Part13

49 :Honey Rose:2005/08/03(水) 18:47:39 ID:???
「……親父が俺だけに話したことがある。誰も知らない。あの親父が唯一手に入れ損ねた女、
それがローズ・ロザリンドだ。つまり、こいつの父親はアーサー・ロウランドじゃない」
フィオナはロレンスに髪を掴まれ、うなだれながらその言葉を聞いた。信じがたい言葉に顔色を変える。
「俺たちとは何の繋がりもない、他の男の言葉なんだ」
「……アルバートがそんなミスを。いや……、あのウィリアムが見逃すとは思えない。
頭を冷やせ、ロウ。お前はいつも感情に囚われて蛇の声を聴く」
ライナスはロレンスの言葉を信じない。そしてロレンスをそう言って諭した。
「兄ちゃんはいつもそうだ。いつも……、いつも!!」
ライナスの言葉にロレンスは唇を噛んだ。しばらく彼らの様子を見ていたアニーは
片眉をあげながらロレンスに銃を向け、ガチリと音を立てて撃鉄を引いた。
「兄弟喧嘩ならよそでやってくださいまし」
「!! 止め……」
思わずライナスがロレンスをかばい、アニーの銃を掴んで向きを変えさせた。
その隙をつき、ロレンスがフィオナを突き飛ばす。足が宙に浮き、踏みとどまれないフィオナ。
屋上の柵はフィオナの腰の辺りだ。フィオナの首に手をかけ、彼女のこめかみに銃口を向けるロレンス。
フィオナは声なき声で叫んだ。
「…………っ」
「お嬢様っ」
アニーが叫び、銃をロレンスに向ける。ライナスもまた、必死にロレンスを止めようと銃を向けた。
ロレンスがフィオナにつきつけた銃の引き金に、力をこめた。
響き渡る一発の銃声。
次の瞬間うずくまり、苦痛の声をあげたのはロレンスだった。フィオナは倒れてはいるが無事だ。
そしてロレンスを撃った人物は屋上の、壊れた扉の前で今だ煙の出ている銃を彼に向けていた。
ウィリアムだった。
撃たれたロレンスは、うめき声をあげながらも目の前の銃になおも手を伸ばしている。
「ロウ!!」
叫ぶライナス。だが、ウィリアムが銃を取ろうとしていたロレンスの頭に拳銃をつきつけた。
アニーはそれを、倒れたフィオナを抱きおこしながら厳しい表情で見つめる。
ウィリアムはロレンスに向かい、静かに言った。

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