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ストーリーを教えてもらうスレ Part13

82 :Honey Rose:2005/08/05(金) 17:00:34 ID:???
「まあ……、何を言い出すのウィリアム。お前の妻子は事故で死んだのよ。
でもね私は神様に感謝しましたよ」
穏やかに言っていたモルゴースの表情が突然激しいものに変わる。
「ガヴァネスの分際で……おぞましい! 天罰ですよ、お前を裏切ってほかの男の……」
「あれは私の娘です」
はっきりとした言葉でウィリアムは言った。
そう言うとウィリアムはフィオナを見た。モルゴースもウィリアムの視線の先を振り返る。
フィオナがゆっくりと身を起こしていた。だが、あげたその顔はフィオナのものではなかった。
あどけない小さな顔。ゆるく巻かれた肩までの黒い髪。小さな子供のつなぎのワンピース。
その子供は大粒の涙を流しながらウィリアムに言った。
「……ぱぱ…」
頭から血を流し、それでも必死に父親に訴えている。
「ひ……いああああ!」
モルゴースが叫び声をあげ、銃で子供の胸を撃った。
「アリス!!」
ウィリアムは悲痛な声で叫ぶと、小さなアリスに手を伸ばす。だがその手は届かない。
(ぱぱ)
のけぞりながらアリスとフィオナの姿が二重写しになる。倒れこむフィオナ。
だがアリスは倒れることはなく、その場に立ち上がると泣きながらモルゴースをにらみつけた。
(二度も撃った!)
アリスの叫びに応じるように、ごぉっと音をたてて炎が燃え上がり、モルゴースを取り囲んだ。
炎につつまれた部屋はアリスが見た最後の風景。
ウィリアムは銃を取り出し、モルゴースへと向けた。そして、彼の背後には
いつのまにか彼の妻レイチェルが現れ、長い黒髪を炎の中でなびかせていた。
彼女の胸元にはぽっかりと開いた穴。
そこから赤い血が流れていく。モルゴースが小刻みに震えながらそれを見開いた瞳で眺めた。
その、モルゴースの傍らにスタンリーが現れる。
スタンリーが喉を反らせて大量の血を吐くと、床に真っ赤な血溜まりができた。
炎と血が互いの色を深めていく。

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