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【2次】漫画SS総合スレへようこそpart34【創作】

277 :やさぐれ獅子 〜十三日目〜:2006/02/13(月) 01:12:55 ID:gRNgNTls0
 甲冑はくるりと、縛られている井上に向き直った。
「さて、次はおまえの処遇だが」
「………」井上は肩をすくめた。
「安心しろ、私はレディの扱いは心得ている。武神も奴を殺したら、自由にしてやれとお
っしゃってたしな」
 ステンドグラスから差し込む日光を淡く反射しながら、甲冑が近づく。
「どう扱ったものか、私は悩んだ。いつまでも縛っておくわけにもいくまい。そこで──」
 井上の喉元に、剣が突きつけられる。
「死なぬ程度に斬り刻み、悶え苦しむ姿を楽しむことに決めたッ!」
「な」心臓が、張り裂けんばかりに胸を強くノックする。
「個人差はあれど、どこを斬ればどう血が出るとか、どう苦しむとか、私はよぉく熟知し
ている。私はレディの扱いを心得ているからな……」
 甲冑に潜むぎょろりとした眼球が、彼女を射抜く。これこそが、こいつの本性。
「明日にでも、日本に帰してやろう。ただし、もう二度と歩けぬ体になっているやもしれ
んがな」
「ひ……ひぃっ! いや、助け……て」
「無駄だ、私は闘争におけるサディズムを司る騎士。命乞いには興味がない」
「だ、だれか……。──先輩ッ!」
 目を瞑る井上。
 この悲痛な叫びに応えるよう──ステンドグラスが粉雪のように弾けた。

 色とりどりの破片が散らばる。窓のふちに、仁王立ちする加藤。
「ぬぅっ!」甲冑が吠えかかる。「なぜだ、なぜそこにいるッ!」
 加藤は窓に引っかかっている枝と蔓を少し引き上げ、
「ここはジャングルだ。丈夫な蔓と枝を探せば、ロープと鈎針くらいにはなる。こんくら
いの高さなら充分に登ってこれるぜ」と外へ投げ捨てた。
「なぜ空手など通用しないのに私に挑む! なぜ私が渡した武器を使わない! なぜ門か
ら入ってこない?!」甲冑が矢継ぎ早に問いただす。
「なに言ってんだ、てめぇ。まぁいいや。面倒だから、全部まとめて答えてやるよ」
 加藤がかろやかに舞った。
「俺はてめぇを」飛び膝蹴りが、甲冑を強襲する。「ぶっ殺すからだッ!」

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