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ジャンプキャラ・バトルロワイヤル PART.13

1 :作者の都合により名無しです:2006/11/12(日) 01:44:00 ID:6nQ3k5Ed0
このスレは週刊少年ジャンプのキャラクターで所謂バトルロワイアルのパロディをしようという企画スレです。
これはあくまで二次創作企画であり、集英社や各作品の作者等とは一切関係ありません。
それを踏まえて、みんなで盛り上げていきましょう。

※ここはSS投下専用スレになります。感想、議論は下のスレでお願いします。
ジャンプキャラ・バトルロワイアル感想議論スレ PART.26
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1161958721/


129 :血塗れの死天使たちへ ◆kOZX7S8gY. :2006/12/02(土) 20:04:12 ID:nUJAVSHb0

 今頑張れば、きっと日常を取り戻せるから。


 だから、ねぇ、


 笑いましょ?――――――



 ザンッ


 ボトッ


 コロ……

 コロ……

 コロ…………


  ♪



130 :血塗れの死天使たちへ ◆kOZX7S8gY. :2006/12/02(土) 20:05:24 ID:nUJAVSHb0
 初めから、こうすればよかったんだ。
 そもそも、『臓物をブチ撒ける』なんていうのは、憎きホムンクルスに苦痛を与えるための殺し方だ。
 相手がなんの罪もない、ただの人間であるというならば――苦しめず、楽に逝かせてあげるのが、せめてもの情けだ。
 こんな風に、『首から上』を斬り落とせば。
 胴体と脳を完全に遮断してしまえば、痛みを感じることも死を実感することもなく、楽に死ねる。
 もっと早く、このやり方に気づいていればよかった。
 最初からこうしていれば、両津や星矢も苦しまなかっただろうに。

 今、一時だけ、『すまない』と言っておこう――

「麗子さん……首が……首が、ないよ…………?」

 私には、まだ任務が残っている。
 秋本麗子だけではない。彼女も殺さなくては。

 バルキリースカートを振り上げる。
 狙いは、首だ。
 大丈夫、一瞬で楽になる。

 だから、どうか、安心して――


  ♪


 ぴちゃ

 ぴちゃ

131 :血塗れの死天使たちへ ◆kOZX7S8gY. :2006/12/02(土) 20:07:11 ID:nUJAVSHb0

「麗子さん……首が……首が、ないよ…………?」

 私に身を預け、力なく項垂れる麗子さん。
 その頸部には、血の断面図が浮かび上がっていた。

 ぴちゃ

 ぴちゃ

 触れてみると、新鮮な水音が鳴って、手が真っ赤に染まった。

 ぴちゃ

 ぴちゃ

 何度触っても、それは変わらない。
 いつまで経っても、頭の質感に辿り着けなくて。

 ごぷ

 ごぷ

 触りすぎたせいだろうか、断面図からは、湯水が湧き出るように血が溢れてきた。
 本来なら脳に送られるべき血液が、全部体外に放出されてしまう。

 ――そんな――
 ――どうして、麗子さんが?――
 ――どうして、どうして――
 ――麗子さんが、殺された――
 ――あの女に、津村斗貴子に――

132 :血塗れの死天使たちへ ◆kOZX7S8gY. :2006/12/02(土) 20:08:17 ID:nUJAVSHb0

「――――――」

 何も言わず、麗子さんの身体は、糸の切れたマリオネットみたいに崩れていく。
 私は、その身を支えることができなくて。
 麗子さんの死体は、ぐしょっ、と地面に投げだされた。
 泥と、まだ暖かい血が頬に飛び散る。
 実感した。
 麗子さんは、死んだ。
 どうしようもないくらい悲惨で容赦なく潰され徹底的に壊された上で死んだ。
 それを実感したら、とてつもなく悲しくなって。

 でも、それ以上に。

 激怒した。

「ぁ――――――――――」

 悲しみを閉じ込めて、立ち上がる。
 鉄パイプを握りなおし、ありったけの力をこめる。

 許せない。
 許せない許せない許せない許せない。
 許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない。

 駆け出した。
 何もかも、ぶっ壊したくて。

「な――!?」

 麗子さんを殺したあの女を、粉々にしたかった。

133 :血塗れの死天使たちへ ◆kOZX7S8gY. :2006/12/02(土) 20:09:06 ID:nUJAVSHb0
「うおアアアアアああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

 声なんて、とうに枯れたと思ってた。
 でもそれは、錯覚だったんだって気づく。
 私はまだ、叫べる。怒ることが出来る。
 津村斗貴子に向かって、死ねと叫べる。

「死んでくれ」

 そう言ったのは、誰だったか。
 え?
 今の、私じゃない。

「――がふっ!」

 決死の思いで突攻を試みた私の身体は、津村斗貴子の太腿に装着された四本の鎌によって、宙に投げ出された。
 体重の軽い私は、空中で六回転半ほど回って、木に激突。その時の衝撃で、私の上に何枚か木の葉が舞い落ちる。
 不思議と、痛みは感じなかった。
 それほど大したダメージじゃないのか、打ち所が良かったのか。
 とにかく、私はまだ生きてる。
 今の内に、あの女を殺しに行かなきゃ。

「ぁ、れ」

 おかしいな、身体が、動かない。
 それに、手足がみんな、ありえない方向を向いている。
 あれ、左肘のところ、骨が飛び出してる。
 おかしい。こんなの、絶対におかしい。
 だって、全然痛くないのに。
 なのになんで、思うように動いてくれないの?

134 :血塗れの死天使たちへ ◆kOZX7S8gY. :2006/12/02(土) 20:10:03 ID:nUJAVSHb0
「苦しめたくなんか、ないんだ」

 ピクリとも動かなくなった私に、津村斗貴子はゆっくりと歩み寄る。

「頼むから、抵抗しないでくれ」

 嫌だ。抵抗する。お前を殺して、この悲しみを振り払うんだ。

「頼むから、大人しく死んでくれ」

 私の眼前まで来て、彼女は、無表情だけど――どこか、悲しそうな瞳で訴えていた。
 知るもんか。
 私は、こいつを殺す。
 麗子さんは、駄目っていうかも知れないけど。
 それじゃあ、私の気が治まらないから。
 だから、許してね。

「………………やー、はー…………………………」

 
 ザクッ


 ドサッ


 ブシャァァァァ…………………


  ♪



135 :血塗れの死天使たちへ ◆kOZX7S8gY. :2006/12/02(土) 20:11:13 ID:nUJAVSHb0
「……武装錬金、解除」

 血に塗れたバルキリースカートを核鉄の形状に戻し、私は、終焉を迎えた現場を直視する。
 血の海と形容するには十分な――地獄絵図が、その場に広がっていた。
 私が自らの手で斬り落とした、二つの首と首なし死体。
 それに、おそらくは姉崎まもりに撲殺されたのであろう、血塗れの少女の死体が一つ。
 皮肉なことに、全員が私の顔見知りだった。

「本当に、無残だな……」

 何を言う。
 これは、私自身がやったことではないか。
 人を殺すと、私が決めたことじゃないか。
 今さら悲しんだり哀れんだりするのは、卑怯だ。

「……大丈夫。何を隠そう、私は人殺しの達人だ……」

 こんなことを言ったらカズキ、キミは怒るのだろうな。
 ……クソッ。
 私は自分の頬を引っ叩き、俯きかけていた気持ちに気合を入れる。
 ウジウジするのはもうやめだ。私にはまだ、やらなければならないことが残ってる。
 カズキ。キミに怒鳴られる覚悟など、私はとっくに出来ている。
 キミがなんと言おうと、私は進むぞ。
 ――――東へ。


  ♪



136 :血塗れの死天使たちへ ◆kOZX7S8gY. :2006/12/02(土) 20:12:03 ID:nUJAVSHb0
 ………………………………………………………………勝った。

 勝ったんだ。
 もう、怖い人は行ってしまった。
 でも、まだ生きてる。
 生き延びた。

 あの女は、二度もミサの名演技に騙されたわけだ。

「ふ…………ふふ」

 立ち上がって、あたりの惨状を確認する。
 ミサを袋叩きにしてくれたあの女は、津村斗貴子の手によって首チョンパされていた。
 清々しい。なんていい気味なんだろう。
 物言わなくなった首に歩み寄り、私は満面の笑みを披露する。
 残念でした。あんなへろへろな攻撃じゃ、ミサは死にませーん。
 結局は、津村斗貴子が現れて去るまで、ずっと死んだフリをしていたミサの一人勝ちってワケ。
 悔しい? 死んじゃって悔しい?
 きっとあれだね。ミサに酷いことしたから、神様に罰を与えられたんだね。
 あ、ひょっとして月かな? 月が、天国からデスノートでこいつを裁いてくれたのかな。
 やっぱり、月はミサの王子様なんだ。月が付いていてくれれば、ミサはなんでもできる。
 羨ましいでしょ。セナ君みたいな無能なガキじゃ、こんなことしてくれないでしょ。
 戦うための力も、生き延びるための演技力も持っていないのに、ミサに歯向かうからこうなるんだ。
 ホント、いい気味。
 …………。
 ……ねぇ、何か言いなさいよ。

「…………」

137 :血塗れの死天使たちへ ◆kOZX7S8gY. :2006/12/02(土) 20:12:52 ID:nUJAVSHb0
 そのどんよりと曇った瞳が、ミサを馬鹿にしているようで。
 なんだか、無性に腹が立った。
 ミサを馬鹿にする奴は、許さない。
 そんな奴には、キラの制裁が必要だ。
 私は拾った槍を逆手に握り締め、頭の上まで振り上げた。
 この女に、制裁を与えるために。
 ミサのカワイイ顔をボコボコにしてくれたこの女に、もっと惨めな死を与えるために。

「ふんっ!」

 首へ、振り下ろす。

 ザクッ

 ザクッ

「死ね! 死ね! 死ね!」

 ザクッ

 ザクッ

 尖った槍の先端が、首の表皮や髪の毛を削り取っていく。
 鮮血が飛び散り、ミサの服を赤色に染め上げる。

 ザクッ

 ザクッ

138 :血塗れの死天使たちへ ◆kOZX7S8gY. :2006/12/02(土) 20:13:33 ID:nUJAVSHb0
 まだだ。
 顔の皮が全部削り取れて、脳ミソが飛び出て頭蓋骨が見えるまで許してやるもんか。
 ミサは、ひたすら熱心に槍を振り下ろし続けた。
 邪魔する奴はいない。
 月だけが、見守っていてくれる。
 ミサは、最強なんだ。


 しばらくして、ミサは手を休めた。
 あの女の頭部はもはや原型を失い、グロテスクなだけの汚物と化していた。
 ねぇ月、これ、ミサがやったんだよ。ミサが、月のためにやったの。
 褒めてくれる? くれるよね。やりィ。

「あは……あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははぁっ!」

 こんなに気持ちいいの、生まれて初めてだった。
 今まで、もうこんなの嫌だ――って思ってたけど。
 ここに来て初めて、殺し合いの世界っていうのも、
 悪くない。そう感じるようになった。

「あれ」

 急に、身体がフラついた。
 私の身体は、そのまま泥だらけの地面に倒れこむ。
 やだ、気持ち悪い。でも、眠い。
 疲れちゃったのかな。ごめんね月。ちょっと休ませて……。
 起きたらまた、月のために、たくさん殺すから――――


  ♪



139 :血塗れの死天使たちへ ◆kOZX7S8gY. :2006/12/02(土) 20:15:06 ID:nUJAVSHb0


  ひょっとしたら、この世界に神さまはちゃんといるのかもしれない。

  それはもう完全無欠に立派で公平な人格者で、強い者にも弱い者にも、ただ公平に見守るだけ。

  宇宙人とか魔王とか冥界の王とかがくだらない盤上の遊戯に勤しんでいても、

  なんの力もない子供が己の力を誇示してばかりの醜い大人に惨殺されたとしても、

  少ない希望を頼りに必死に生き残る道を模索するグループがバラバラに分解されたとしても、

  決して手は出さずに、ただ黙って静観するだけなんだ。

  あぁ、なんてありがたい神さまなんだろう。

  死んじゃえ。



140 :血塗れの死天使たちへ ◆kOZX7S8gY. :2006/12/02(土) 20:16:15 ID:nUJAVSHb0
【大阪府/日中】
【津村斗貴子@武装練金】
 [状態]:軽度疲労、左肋骨二本破砕(サクラの治療+核鉄効果により完治) 右拳が深く削れている
     顔面に新たな傷、核鉄により常時ヒーリング  絶対に迷わない覚悟
 [装備]:核鉄C@武装練金、リーダーバッチ@世紀末リーダー伝たけし
 [道具]:荷物一式(食料と水を四人分、一食分消費)、子供用の下着
 [思考]1:さらに東へ。
    2:クリリンを信じ、信念を貫く。跡を継ぎ、参加者を減らす。
    3:ドラゴンボールを使った計画を実行。主催者が対策を打っていた場合、その対策を攻略する。
    4:ドラゴンボールの情報はもう漏らさない。
    5:ダイを倒す策を練る。


【兵庫県南東部/森林/午後】
【弥海砂@DEATHNOTE】
 [状態]:気絶、重度の疲労、殴打による軽い脳震盪、全身各所に打撲、口内出血、右足に裂傷
     精神崩壊、重度の殺人衝動、衣服が血と泥に塗れている
 [装備]:魔槍@ダイの大冒険
 [道具]:荷物一式×3(一食分消費)
 [思考]1:会った人を殺す。
    2:強い人に会ったら、逃げるか演技で取り入って、後で殺す。
    3:ドラゴンボールで月を生き返らせてもらう。
    4:自分が優勝し、主催者に月を生き返らせてもらう。
    5:友情マンを殺し、月の仇を取る。
    6:ピッコロを優勝させる。


【秋元・カトリーヌ・麗子@こち亀 死亡確認】
【姉崎まもり@アイシールド21 死亡確認】
【残り27人】

141 :暴走列島〜信頼〜 ◆UewlsZdANA :2006/12/04(月) 22:51:17 ID:4SwmuMrWP
(誰か来る)
サクラは人の気配を感じ、薬草を摘む手を止めて息を潜めた。
幸い、相手はまだこちらには気付いていないようである。
(――どうしよう?)
一度戻ってアビゲイルに伝えるとすれば、その間に彼らは小屋へ近づくかもしれない。
まだ姿も見ぬ彼らは、もしかしたらマーダーかも知れない。
考えを巡らせ、サクラはデイバッグに今までに摘んだ少量の薬草を入れ、代わりにマルスの柄を握り、そっと彼らの方へ向った。



ここへ来て数度目にもなる見慣れた景色が目に入る。
背中に新八を負い、小屋まであと数kmという所までリョーマはたどり着いた。
そのとき、頭の中に響いたのは――
『――藍染惣右介、ウ……』
「……は!?」
思いがけない名前に小さな声を漏らす。
その声に答える者は居ない。
(あの人、死んだんだ)
立ち止まり、思考する。
とりあえず藍染に騙されたり危害を加えられる者は居なくなる。
けれど、あの常人離れしたスピードを持つ人を殺すほどの人となれば、よほど油断させる事ができる人か、よほど強い人か。
いずれにしろ、こちらも油断してはならない。
(とりあえず、早いとここの人をちゃんと休ませないと)
雨に打たれたままでは自分も新八も体力を奪われる。
小屋へ急ごうと前を見据えると、目の前にはいつの間にやら現われたピンクの髪の女性の姿があった。

142 :暴走列島〜信頼〜 ◆UewlsZdANA :2006/12/04(月) 22:52:15 ID:4SwmuMrWP

「動かないで」

雨音の中、その女性の声が響く。
リョーマは心の中でチッと舌打ちをした。
女性の手にはナイフ。
こちらは眠っている新八を背負っている為、両手が塞がっている。
(この態勢は、隙だらけだった……)
動くなと言われているので、下手に新八を起こすわけにもいかない。
女性の次の言葉を待つしかなかった。

「質問に答えて、あなたたちはこのゲームに乗っているの?」
「ないっス」
リョーマは女性を見据え、あっさりと即答する。
「……そう」
女性はリョーマの言葉を聞くと、ナイフを仕舞う。
どうやら向こうもゲームに乗ってはいないらしい。
(こっちを油断させる作戦かもしれないけどね)
藍染の件を思い出し、リョーマは警戒を緩めない。
「私は春野サクラ。あなたたちは?」
「……越前リョーマ。こっちは、志村新八サン」
警戒は緩めず、首を動かし新八を指す。
女性はこちらの言葉に納得したような、ほっとしたような表情を浮かべる。

143 :暴走列島〜信頼〜 ◆UewlsZdANA :2006/12/04(月) 22:53:48 ID:4SwmuMrWP


サクラが越前の言葉をあっさり信じたのには理由があった。
サクラには、越前の容貌に覚えがあった。
無論、実際に会ったのは今が初めてだ。
ただし……話は聞いていた――彼の先輩である、乾に。
乾と同じジャージを着ていた越前を見て、サクラは全てではないが、乾の30分以上に及ぶ自己紹介の思い出した。
次々に自分のことを話す乾の姿すら、思い出せるほどだった。
『俺が探しているのは、越前リョーマと竜崎桜乃、跡部景吾だ。越前は、俺と同じくテニス部所属の後輩だ。身長は…君と同じ位だったな――』
サクラと同じ位の身長。
『いつも白い帽子を被っていて、俺と同じジャージを着ている――』
白い帽子と、赤い色が飛び散っているが、それを除けば乾と同じデザインの服。
『三白眼で睨んで来るんだ――』
今、こちらを睨んでくる三白眼。
乾の話していた『越前リョーマ』の容貌と一致。
目の前の少年も『越前リョーマ』だと名乗っている。
(乾さんの知り合いなら、信じる)
それに加え、二人とも服装や顔色を見る限り、傷つき疲れ果てているようだ。
リョーマの手は塞がっているし、リョーマが背負う新八も動く様子を見せない。
万一、そんな彼らが攻撃してきても、先にやり返せる、という自信もあった。
「ねえ、サクラサン」
じっと2人を見つめるこちらに、不意にリョーマが声をかける。
「この人を休ませたいから、あそこに行きたいんだけど」
目線を小屋に向けるリョーマ。
「私もいっしょに行くわ、あそこには仲間がいるから、あなたたちだけで行くときっと疑われる」
サクラはリョーマの横へ行こうと近寄る。
しかし。
『仲間』
その言葉に、リョーマがピクンと反応した。
目に浮かぶ警戒の色が濃くなる。
雨音が続く以外、時間が止まったかのように静寂が流れる。

144 :暴走列島〜信頼〜 ◆UewlsZdANA :2006/12/04(月) 22:55:08 ID:4SwmuMrWP

「ん〜……津村さん……」
静寂を破ったのはリョーマが背負う新八の、寝ぼけて間延びした声だった。



セーラー服に、短いスカートを履いた女の人。
向こうを見ていて、表情はわからないけれど、髪はおかっぱ。
彼女の周りには、何枚もの鋭い刃物。
服にも、髪にも、刃物にも、付着している赤い色。
――こんな馬鹿な真似はしちゃだめだ!
そう叫ぼうとして、新八は声が出ないことに気付く。
女の人が振り向く。
顔には2筋の傷。
目からは、大粒の涙。
新八は彼女の名を呼ぶ。
捕まえようと手を伸ばす。
彼女は逃げるように空へと舞い、新八の手は空を切り――――


145 :暴走列島〜信頼〜 ◆UewlsZdANA :2006/12/04(月) 22:56:16 ID:4SwmuMrWP


空を切るはずだった新八の手は、何かを掴んだ。
ぼんやりとする意識で、自分の腕を辿りその先のものを見る。
誰かの肩。
さらに顔を上げてみれば、桃色の髪をした知らない女性。
「うわァァァァァァァァ!!今度は誰ェェェェェェェェェェ!!」
斗貴子の時の事が頭を過ぎる。
新八は驚きのあまりサクラの肩から弾かれるように手を離す。
バランスを崩してよろめき、彼を背負っているリョーマを巻き込んでその場に倒れる。
「んぎゃァァァァァァァァ!!」
新八は倒れた拍子に右腕を打ち、大声を上げ激しくもだえる。
「……あんた、何やってんの」
冷めた目でこちらを見るリョーマ。
新八は痛みのあまり叫び続け、周りの様子にお構い無しだ。
「ちょっと静かにして」
リョーマは新八の口を手で無理矢理塞ぎ、女性を見据えた。
しばらくはリョーマの手の間から声が漏れていたが、新八はただならぬ雰囲気とリョーマが傍に居る事の少しの安心で、落ち着きを取り戻しつつあった。

「斗貴子さんを、知ってるの……?」

146 :暴走列島〜信頼〜 ◆UewlsZdANA :2006/12/04(月) 22:58:41 ID:4SwmuMrWP
サクラは表情を硬くして、震える声で呟く。
リョーマはサクラの様子を窺うように睨み、立ち上がる。
「へえ……サクラサンもあのオネエサンの事知ってるんだ。サクラサンも、あの人みたいに『ドラゴンボール』の存在、信じてるんスか?」
「まさか!」
サクラは頭を振り、即答する。
シカマルも鵺野もクリリンも、乾も、……ナルトも。
「死んだ人が生き返るなんて、あり得ない」
肩が震える。
俯く。
下唇を噛む。
再度頭を振る。
「じゃあ、少なくともあの人の仲間じゃないんスね」
その声と同時に、サクラの右肩が叩かれた。
顔を上げれば、自分の右側にはリョーマがいる。
「小屋にサクラサンの仲間がいるんでしょ?早く」
新八を支え起こすリョーマの目から、警戒の色がほとんど消えていた。
新八は、まだ状況が飲み込めていないようで僅かに困惑した表情を浮かべながらも、サクラに笑みを見せた。
(信じてもらえた……のかしら?)
リョーマの態度の変化に、戸惑いつつサクラは考える。
彼らの言動を見る限り、斗貴子と何かあった……恐らく、襲われたのだろう。
最後にあった時の斗貴子の様子からしても、十分あり得る。
小屋に着いたら、詳しく話を聞いた方が良いかもしれない。
(でも、その前に治療が必要みたいね)
仙道に早く薬草を飲ませないといけない事も考え、サクラは二人と一緒に早足で小屋へ向かった。


147 :暴走列島〜信頼〜 ◆UewlsZdANA :2006/12/04(月) 23:00:56 ID:4SwmuMrWP
【滋賀県/琵琶湖周辺/日中】

【春野サクラ@ナルト】
 [状態]:ナルトの死によるショック中(大分立ち直りました)
 [装備]:マルス@ブラックキャット
 [道具]:荷物一式(二食分の食料を消費、半日分をヤムチャに譲る)
 [思考]:1.新八とリョーマを小屋に連れて行き治療。
     2.薬草を煎じて仙道に飲ませる。
     3.琵琶湖周辺で秋本麗子、星矢を捜索。
     4.四国で両津達と合流。
     5.四国で合流できない場合、予定通り3日目の朝には兵庫県に戻る。無理なら琵琶湖
     6.ケンシロウ、洋一を心配。

【志村新八@銀魂】
 [状態]:重度の疲労。全身所々に擦過傷。特に右腕が酷く、人差し指、中指、薬指が骨折。上腕部に大きな切傷(止血済み)。
     顔面にダメージ。歯数本破損。朦朧。たんこぶ多数。貧血。現在の状況が読めていない
 [装備]:無し
 [道具]:荷物一式、 火口の荷物(半分の食料)
     毒牙の鎖@ダイの大冒険(一かすりしただけでも死に至る猛毒が回るアクセサリー型武器)
 [思考]:1.とりあえずサクラについて行く。
     2.もう一度斗貴子に会いたい。
     3.藍染の計画を阻止。
     4.まもりを守る。
     5.銀時、神楽、沖田、冴子の分も生きる(絶対に死なない)。
     6.主催者につっこむ(主催者の打倒)。



148 :暴走列島〜信頼〜 ◆UewlsZdANA :2006/12/04(月) 23:02:58 ID:4SwmuMrWP
【越前リョーマ@テニスの王子様】
 [状態]:非親衛隊員。重度の疲労。脇腹に、軽度の切傷(止血済み)
 [装備]:線路で拾った石×1 
 [道具]:マキ○ン
 [思考]:1.サクラと一緒に小屋に行き、休息。
     2.新八が無茶をしないよう見張る。
     3.新八の傷を治してくれる人を捜す。
     4.藍染を殺した人を警戒。
     5.死なない。 
     6.生き残って罪を償う。

※新八は放送を聞いていない為、藍染の死亡を知りません。

149 :heaven ◆FTmqykMZ32 :2006/12/08(金) 12:03:58 ID:66V5NB+t0
雷電が承太郎の方へ近づいてくる。
「俺っすか・・・俺はその・・・・・・承太郎に会いにきたんすよ・・・チュッ 」
「え?え!?え!!?え!?!?
ちょっと電!!やめてよぅ!飛燕んがいるでしょぉ!!
は、はずかしいよぅ。これでもあたし、友情にあついんだからね!!やめてってばぁ」
「大丈夫・・・飛燕は今いないから・・・(抱きっ
承太郎の身体やわらかい・・・・・いい匂いがするっス・・・(恍惚
「や、やーめーてーよっ!!
電だけはだめだよっ!!ルキアん、ルキア〜〜ん!!
あっ、や、だめ・・・ 」
「フフ・・・ルキアんはこないっすよ・・・・チュゥゥ・・・」
「だ、だめだってばぁ!!
そんなことないもん・・・え!?勃ってるっ?
気のせいだよ!はなしてよ!うわさがホントになっちゃうよ!ルフィぃ!助けて!!
んあっ・・・や・・・」
「ルフィもこないっすよ・・・今ごろイブとお楽しみ中っす・・・

・・・・・・・

二人は天国へ突き抜けた。

【空条 承太郎@死亡確認】
【雷電 @死亡確認】
残り25人

150 :暴走列島〜信頼〜 ◆UewlsZdANA :2006/12/09(土) 00:33:07 ID:WHRgGEIcP
>>141 13行目訂正
リョーマは雨足が弱まるまで木陰で休み、その後新八を背負ってゆっくりながらも小屋まであと数kmという所までようやくたどり着いた。
よほど疲れたのだろう、背負われた新八はあれから数時間経つが目を覚まさない。
新八の寝息を聞きつつ、休んでいる間に頭の中に響いたあの放送の事を考える。

151 :青空の方法 ◆HKNE1iTG9I :2006/12/09(土) 21:51:18 ID:hE539gOL0
>中断した箇所から冒険を再開する。

ピッ

再開するとこのデータは消去されます。よろしいですか


>はい
 いいえ

ピッ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

152 :青空の方法 ◆HKNE1iTG9I :2006/12/09(土) 21:52:13 ID:hE539gOL0
―正直なところ、さ。一刻の猶予も無いとか意気込んでみたは良いものの、
ならどうすりゃいいのかってのは全然思いつかなくてよ。

ダイを探したい。ウソップの遺志を継ぎたい。このゲームを止めたい……やりたいこと、やるべきことなら
いくらでもあるんだけど、具体的にどんなアクションをとりゃぁいいのかってなると、実際問題、情報が少なすぎるわけで。

いっそ、さっき言ってたみたいに、主催者側の刺客が来てくれれば、ギュウギュウに締め上げて、
洗いざらいゲロさせてやるんだが……なんて物騒な考えまで浮かんできやがる。

ま、Lは尋問の達人だそうだし、実際エゲツねぇ尋問しそうな雰囲気持ってるし、俺の出る幕は無さそうだけどさ。
達人って言葉で一瞬、パピヨンの野郎の顔が曇ったのには……何か、聞いちゃいけない理由があるんだろうな。

あぁ、そこの如何にも不健康そうなツラした奴がLだ。
半世紀ほど日の光を浴びたことの無いアンデッドみたいな顔色してやがるが、結構面白い奴だぜ。

隣に居る、視覚的過激派がパピヨン。圧倒的な存在感っていうか、むしろ瘴気だな、あれは。

このクソッタレなゲームで、Lやパピヨン見たいな奴に出会えたことは幸運かもな。
ダイに会えたら、自信を持って仲間だって紹介してやるんだが。Lも、パピヨンも。勿論、ウソップも。
……全部終わったら、マァムやウソップに手紙でも出してやるかな。

 ―ここは、大阪駅横の喫茶店。俺たちは、次の行動指針を決めるため、再度ここに戻ってきていた。
と、Lが徐に質問を投げてきやがった。勿論、口では雑談を続けながら。ったく、ここに来てから、一年分ぐらいの
文字を書いている気がするぜ。

(まず、一点お伺いしたいことがあるのですが、ポップさんの世界の魔法で、ワープやそれに類する能力を持つ呪文というものは
 あるのでしょうか)
(ある。ルーラやリリルーラってのが代表的だな。どっちも、術者を特定の場所へ転送する呪文だ)
(ならば、例えば、何かを透明にして、姿を隠すような呪文は?)
(あー、それならレムオルってのがあるな。対象の姿を消す呪文だ。俺は実際に見たことは無いけどな)

 肩を竦めると、一息。そこに、パピヨンの野郎が、追加で疑問を投げる。

153 :青空の方法 ◆HKNE1iTG9I :2006/12/09(土) 21:54:42 ID:hE539gOL0
(では、主催者からの刺客が透明人間となって来る可能性は無いのか?……まぁ、自身が透明になっても
 服やらなにやらがそのままでは意味が無いか)
(いや、レムオルって呪文では、装備品も含めて透明になれるって話だ。呪文舐めんな。でも、
 正直、その呪文を使って主催者側の連中が隠れている可能性は無いと俺は思う。気配まで消せるワケじゃないし、
 実際、モンスターとかは透明化していても気付くっていうしな)

 また、少し間が流れ。Lは、何かを考え込むかのように俯くと、右手が踊るように文字を綴り始める。

(ポップさん、魔法について色々ご教示いただき、ありがとうございます。これまでの情報から、
 主催者の刺客が来襲してくる可能性は極めて低いという確信が持てました)

 その一言で、Lの考えが呑み込める。隣のパピヨンは、なんだかよく分からない顔をしてやがるが……そういえば、
アイツはデスノートのことを知らないんだったな。

(パピヨンさんには話していませんでしたが、支給品に、顔と名前を知っている相手の行動を操れるアイテムが入っていたんですよ。
 まぁ、私の支給品ではありませんでしたし、主催者には無効との但し書きも追加されていましたけどね)
(成程。そのアイテムを使えば、刺客から主催者の情報を得ることが出来る、だがそれは主催者側に望ましくないというコトか。
 大方、先程の主催者にかけた罠というものも、ソレを利用したのだろう?今まで俺に黙っていたというのは気に食わんが)

 デスノート。名前と顔がわかれば、そいつの死の直前の行動を操れるおっかねぇアイテムであり、Lの切り札。
つまり、例えば刺客としてサボエラ辺りが来たとして、俺が『ザボエラ:このゲームの概要を洗いざらい吐いて突如老衰で死ぬ』って書いたら、
色々言っちゃならないことをくっちゃべッた後に死ぬってことだろ?

 だから、誰が主催者側か、可能な限り俺たちに見せるわけにはいかない。なら、当面の課題は―

「つまり、主催者が持つ最大の強制力は、この首輪に他ならない。ならば、当面は、細心を尽くして首輪の調査を進めるべきでしょうね」

 まず、一つ。Lの出した結論は、主催者側からのアクションは限られているというコト。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

154 :青空の方法 ◆HKNE1iTG9I :2006/12/09(土) 21:55:17 ID:hE539gOL0
―いや、二人とも理解が早くて助かる。

キン肉マン。緋村さん。セナ君。彼らは頼もしくあり、また、人間として魅力的な者達ばかりであったが、
だからこそ、一時の感情に流され、理に縛られない行動を取りがちだった。

 だから、死んだ。皆、死んだ。埃を掃うように呆気無く。事務的に流される放送で、義務的に知らされる喪失。
どれだけ楽だろう。彼のように、憚る事無く涙を流し、感情の赴くままに行動することが出来たのならば。
だが。思考の檻に、理性の枷に。論理の壁に、事象の鎖に。幾重もの楔で現実に打ち付けられた自分には、楽園へと羽ばたく翼は与えられていない。

 私たちに出来ることは、彼らの死を無駄にしないこと。恩義に報いること。
―正義は必ず勝つということを証明すること。キン肉マンに。緋村さんに。セナ君に。そして、ムーンフェイスに。

(さて、今までの情報を総合すると、主催者が沖縄に居る可能性はかなり高いな)
(おい、パピヨン。何でそんなことが言い切れるんだ?)

 と、私らしくも無い感傷に耽っていると、パピヨンとポップ君の会話を見逃しそうになり、
気を引き締める。ちなみに、ライトグリーンのツナギに黒いサンドイッチマンみたいな格好をしているのがポップ君。
口のおしゃぶりと相まって、あの前掛けが巨大な涎掛けにしか見えないのは、私の胸のうちに秘めておくこととしよう。

 あっちの、自称エレガントな変質者がパピヨン。一瞬、腐海からでてきた新種の蟲かと思わせるふざけた外見だが、
性質の悪いことに彼は本気だ。職務質問さえスルーパスできそうなその姿は、完全変態と呼ぶに相応しい。

「先程解体した、首輪の件ですよ」

 ポップ君の頭に疑問符が浮かんだのを見て、補足を加える。どうにも、技術レベルが違う世界の住人との会話は
噛み合わないところが多々出て困る。―まぁ、ポップ君の呑み込みの速さなら、あまり足かせにもならないだろうが。

155 :青空の方法 ◆HKNE1iTG9I :2006/12/09(土) 21:56:21 ID:hE539gOL0

「飲み込みが悪いな。まぁ、魔法が幅を利かせているような世界の住人では無理もないか。
 つまり、だ。首輪の内部に仕込まれていた発信機やGPSは、確実に俺達の居た世界の技術、
 その延長線上で作成されていた。……延長線と言っても、サイズや強度の面で、だがな」
「そして、私たちの世界の技術では、異世界と通信するような手段は未だ確立されていません」
「ならば、爆破信号を発信する施設は、必ずこの舞台上に存在しなければならない……ここまでは分かるな?」

黒の粉が踊る。おしゃぶりを咥えた青年の前で、戯れる玩具のように。
伝える言葉は、その様は。まるで、この舞台への反逆の狼煙にも似て。

「それに加え、先程の貴様の言葉。『首輪が爆発しないのは困る』、『内部機構に魔力的なものは感じない』
 ならば、最も信頼できる場所に、爆破信号の発信装置の大元は安置されているはず。
 それは何処か……当然、ヤツ等のお膝元だろう。
 ―最初の広間での事態から鑑みるに、爆破装置は主催者とリンクしている様でもあるしな」
「待てよ。この首輪は、バーンの野郎がなんかの呪文で取り付けたものだぜ?なら、魔法の力が
 関与していないってのは早計じゃないか?」
「貴様が言ったのだろう?貴様の世界の呪文は、”術者”を転送する、と。
 恐らくだが、俺は最初から首輪は嵌められていたのではないか、と考えている。この世界に連れてこられた際に、な。
 何らかの手段で存在を隠していたため、あの異常な事態では、誰もそれを認識できなかっただけのこと。
 それが、呪文と呼ばれるものなのか、別の手段なのかは貴様の専門だろうがな」
「……!てことは、最初にバーンたちが出てきた事も、ナッパってオッサンが殺されたことも、全部……」

 信じられない……いや、信じたくない、認められないというように考え込むポップ君に、再度言葉を投げる。
これは、先程の魔法に関する質問をした際に、私が抱いていた疑問でもあったから。


156 :青空の方法 ◆HKNE1iTG9I :2006/12/09(土) 21:57:23 ID:hE539gOL0

「仕込みでしょうね。実際、ナッパさんという方の名前はこの名簿には載っていない。あくまで想像ですが、彼の役割は、
 あの場で参加者が暴れだしたらそれを鎮圧、もしくは参加者と戦闘を行うことで、更にコトの異常性を際立たせるコト。
 首輪を現出させた後は、その破壊力のパフォーマンスを行うこと……これはナッパさんも知らなかったようですが。
 『これまでずっと、あんたの命令に従って来たじゃないか』という言葉は、ダブルミーニングだったのでしょう。
 電車の説明と共に、車中に彼の支給品が提供されたことも、計画の上だったとしか考えられませんね」
「畜生……!じゃぁ、俺たちはずっと踊らされてたってコトか!!」
「伊達に、神の名は名乗っていないということだな」
「何だ?あれがマジ物の神様だってのかよ!」
「少なくとも、ハーデスというのは、私たちが居た世界でも、冥府の神として知られていました。あくまで、神話上で、ですが」
「その通り。固有名、そして、それに紐付く実体を持った時点で、すでに神は神ではない。そもそも、全能ならば
 態々何かを行う必要も無いわけだ。行わずとも、全て御心のままに、というのが全能だからな」
「そうですね。四文字の神しかり、神というものは想像の彼方にあって初めて神足りえるわけです。一説には、
 最近と頓に話題に上がる”アラー”も、つまりはAl ILAH(The GOD)、日本語で言えば”神”そのままの意味ですし」
「つまり、何なんだよ?」
「つまり。主催者達も全能ではないということです。ならば、付け入る隙は必ずあります」
「NON!あるのではなく、付け入る隙は創り出すものだ!三人束にならないと何も出来ない無能な神など、全て燃やして焼き尽くしてやる!!」

 二つ目。パピヨンの出した結論は、主催者とて決して手出し不能な場所に居るわけでは無いということ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

157 :青空の方法 ◆HKNE1iTG9I :2006/12/09(土) 21:59:57 ID:hE539gOL0

―フン、下らんな。この場で、このような話をしている場合では無いというのに。

 未だにおしゃぶりを手放せない口腔性愛者に、蛙井以上の引きこもり臭を発している男。
この二人を前に、現在の状況を再確認したが、結局のところ、首輪をなんとかすれば、主催者をなんとかできる以上の情報は
得られなかった。

 ならば、次は具体的な行動指針の確認。
まずは、世界最高の頭脳と呼ばれている、欝気味ニート(風味)の考えを聞いてみるとしようか。

「この周辺で人が集まりそうな場所といえば…大阪以外だと、滋賀でしょうか」
「滋賀はナシだ。例え協力者が居たところで、デメリットが余りに多い。二つの意味でな」
「要検討かと思いますが。メリットも馬鹿には出来ませんよ?情報は多いほうがいいですし、それに支給……」
「加味したところで、滋賀以外にも選択肢はあるだろう。最善とは思えんな。当初の予定通り―」

 そこに、大魔道士(自称)が口を挟む。

「おいおい、何の話をしてるんだよ?シガってとこにも大きな街かなんかあるのか?」

 一瞬の間があり、一つの事実に思い当たる。これ見よがしな落胆のポーズを作りながら、一言。
「……そうか、つくづく、この蝶・天才としたことが失念しがちだ。貴様は異世界から来たんだったな」

 Lは人差し指を口に当てると、要点を説明する。
「滋賀というのは、地図で言うとこの辺り……この舞台で一番大きな湖がある場所になります」

 その一言で、俺が言いたいことは伝わったのだろう。だが―

158 :青空の方法 ◆HKNE1iTG9I :2006/12/09(土) 22:01:31 ID:hE539gOL0

「一説では、古来より、文明は水源の傍から発達してきたとも言われています。ならば……」
「いや、いい。言いたいことは分かった。だがな、パピヨン。オレはアンタとは反対の意見だ」
「ポップさん…」
「L、アンタの意見とも違う。オレは、何が待ち構えていても、シガってとこに行くべきだと思う」

―どうにも、この自称大魔道士とは気が合わない。まるで、何処かのバカを思い出させる目をしているから。

―俺の言う二つのデメリット。一つ目は襲撃者が待ち構えている確率が非常に高いということ。当然の話だ。
水源を求めて集まってくる獲物を狩るには絶好のロケーションなのだから。
もう一つは、協力者の問題。もし、協力者足りえる存在がビワコとやらの周辺にいても、有用な能力を持っている
可能性は低いということ。ゲームに乗ってない連中で、少しでも腕の立つ奴らは、当然、狩場への接触は可能な限り避けるのが道理。
万が一、友好的、且つ相当な使い手が気配を殺して水源に近寄っていたとしても、接近戦に不向きな今のパーティーで察知することは難しい。

もし、ゲームに乗っておらず、かつ相当な実力者がビワコ周辺に留まっているとしたら、それには必ず理由がある。
例えば、身動きの儘ならない仲間が居るため、水源から離れられないといった理由が。
当然、俺はそのような荷物を背負い込むつもりは毛頭ない。

―Lの言うメリット。情報…それは俺の言うデメリットを裏返したもの。つまり、どんな形であれ、複数の参加者がいるのであれば、
そこには複数の情報、そして複数の支給品があるということ。

ウソップの持っていた葉書しかり、あのおしゃぶりしかり、核鉄しかり。それが、何らかの有用なアイテムの可能性は十二分にある。
何せ、今まで生き残っていた参加者が持っているものなのだから。

159 :青空の方法 ◆HKNE1iTG9I :2006/12/09(土) 22:02:51 ID:hE539gOL0

―だが、あの自称・大魔道士殿の出した結論は、双方を鑑みた結果の結論ではなく。ただ、一つ。心から。本心から出た偽善の言葉。

「ビワコってとこに、参加者が集まってくる可能性がある。ソイツ等は、ゲームに乗ったクソ野郎かもしれねぇし、
 助けを待っている連中かもしれねぇ。なら――オレは、どっちも放っておけねぇ」

 冷たい目で俺が睨めつけているを感じつつも、臆すことなく、怯むことなく。
大魔道士は、唯、前を見つめて。最善の手段ではなく、最善の行動を掲げて。

 あの偽善者を思い出させる、不愉快な眼差しで。

―ポツリ、と。知らず、嘆息と共に、一つの呟きが漏れる。

「ウソップが死んで、少しは変わるかと思えば……オマエも”偽善者”だな」
「なんとでも言ってろ。オレはずっとこのままで行く」

最後に、三つ目。ポップの出した結論は―――

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

160 :青空の方法 ◆HKNE1iTG9I :2006/12/09(土) 22:06:49 ID:hE539gOL0
 後に、変人ド○ールとして有名になるかもしれない建物の中、一心不乱にメモ帳を広げる二人と、黒い粉を
撒き散らしながらポージングを決める一人。

彼らもまた、このゲームからの脱出を試みている参加者である。

誰も彼もが死んでいく。世界は昏く、夜明けは見えず。

だが、英知の光に翳りなく―本当の青空は、すぐ先にと信じて。

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161 :青空の方法 ◆HKNE1iTG9I :2006/12/09(土) 22:08:42 ID:hE539gOL0
【チーム:三賢者】
[共通思考]1:首輪を実際に起爆させる、若しくは起爆させた経験を持つ人物から情報を得る。
          →(パピヨンは東京での探索:ポップは滋賀での探索を提案/Lの決断待ち)
     2:主催者の居城を確定できる情報を得る。
          →(沖縄が有力候補:ポップのルーラ、『同行(アカンパニー)』で鹿児島までは移動可能)
     3:首輪の本格解除。
     4:襲撃者に対する警戒、準備。

【L@DEATHNOTE】
[状態]喧嘩傷、右肩銃創(回復済み)
[道具]:荷物一式×2(ナッパ、セナ)(片方には食料無し、食料一食分消費)
   :デスノートの切れ端@DEATHNOTE、GIスペルカード『同行(アカンパニー)』@HUNTER×HUNTER
   :雪走り@ONEPIECE、斬魄刀@BLEACH、ショットガン(残弾不明、恐らく無か極少数)、野営用具一式、
   :首輪の知識@パピヨン+ポップ 、世界の知識@L+ポップ
[思考]1:パピヨン、ポップらと同行し、主催者を打倒する。
   2:沖縄の存在の確認。
   3:ゲームを出来るだけ早く中断。
   4:死んだ仲間のことは忘れない

162 :青空の方法 ◆HKNE1iTG9I :2006/12/09(土) 22:11:20 ID:hE539gOL0
【ポップ@ダイの大冒険】
[状態]:喧嘩傷(MP中程度消費)
[装備]:魔封環@幽遊白書 、アバンのしるし@ダイの大冒険
   :ウソップ作の仕込み杖(投げナイフを使用) 、死者への往復葉書@ハンター×ハンター(ウソップから譲って貰った)
   :ボロいスカーフ(ウソップの形見)、ゴールドフェザー 3本 シルバーフェザー 2本@ダイの大冒険
[道具]:荷物一式×3(食料・水、4食分消費)、首輪@跡部、首輪@玉藻、爆破された首輪の破片@一輝
   : 首輪の知識@パピヨン+ポップ、世界の知識@L+ポップ
[思考]1:L、パピヨンと同行。主催者を打倒。
   2:ダイ・ウソップの仲間(ルフィ)との合流
   3:夜になったら死者への往復葉書を使ってマァムに手紙を書く。
   4:フレイザードを早めに倒す
   5:死んだ仲間のことは忘れない。
   6:全部が終わったら、マァムとウソップに手紙を出す
   
【パピヨン@武装錬金】
 [状態]:腹に大穴、体力消耗中、核金で常時ヒーリング
 [装備]:核鉄LXX@武装錬金 (火薬少量消費)核鉄XLIV(44)@武装練金(腹の大穴内)
    :ボロいスカーフ(首輪から監視されていた場合への対策)
 [道具]:荷物一式×4(食糧3食分消費)、ベアクロー(片方)@キン肉マン、
    :首輪@ヒソカ、首輪@一輝、首輪の知識@パピヨン+ポップ、世界の知識@L+ポップ
 [思考]:1:蘇生は不可能。だが武藤カズキとの再戦は必ず果たす。そのための情報を集める。 
     2:L、ポップと同行し、首輪や主催者についての謎を究明する。
     3:ツリ目の少年の情報を得る。ツリ目の少年は見つけ次第殺す。
     4:ドラゴンボールは信用しない。
     5:他の参加者と必要以上に馴れ合う気はない。
********************************
追加で→【大阪府・駅舎隣の喫茶店/二日目・夕方】

163 :青空の方法 ◆HKNE1iTG9I :2006/12/09(土) 22:13:09 ID:hE539gOL0
<既知事項>
*首輪
・つるつるしていて、継ぎ目が無い。ネジなども見られない。特殊な金属で出来ている。
・首輪内に機械構造が入っている。
・生死判別機能、盗聴機能、GPS、起爆装置有り。
・破損しただけでは爆発しない。火薬は誘爆しない特殊なものを使用。
・禁止エリアに投げ込んでも爆発しない。
・破損しても他の首輪は誘爆しない。
・呪いがかかっているかどうかは未知数。

*監視
・盗聴だけでなく、視覚的な監視も行われている可能性が高い。その場合監視対象は少数で、その対象の決定も恣意的。
・筆談が読解されている可能性は非常に低い。
・上空からの監視の可能性は(あまり高くないが)有り。

*主催者の居城
・沖縄の可能性が現時点で最も高い。
・居城に、爆破信号の発信装置がある可能性が高い

*主催者のアクション
・緊急事態に陥らない限り、可能性は低い

164 :death〜帝王〜:2006/12/10(日) 12:30:16 ID:+z7UoayN0
仙道は、ヤムチャの体から出現したブランド、ウルフハリケーンを凝視する。
(いっ、いっしょだぁ…俺のとぉぉ。こいつ、どこでこんなものうぉぉ…)

ヤムチャは、仙道に向きかえる。
「久しぶりだな、タカヤのこけらを二人で倒した時以来だっけな」
「それよりもだぁぁ、その物体っ…
 
 ……

 俺とやらないかっ!!!」

仙道の体から、何かが出現した。


165 :death〜帝王〜:2006/12/10(日) 12:41:40 ID:+z7UoayN0
『コンバット越前―ETIZEN―』
それが、仙道から出現したブランドの名だ。

バトルロワイアルでの優勝者のご褒美、おれは、越前リョーマを生き返らせてもらった。
誰でもよかったのだ、俺の能力を発現させるためには。
そして、魔界で霊魂生物としてリョーマは俺にに注入された。
そうだ、俺だけの俺自身のブランドだ。

「ゆけえっっ!!! ヤムチャの野郎をたたきのめせぃぃぃっ!!!」
コンバット越前は、今日もクールに襲い掛かる。


166 :death〜帝王〜:2006/12/15(金) 11:50:12 ID:SwHkfp6Q0
「待て!!!」
ヤムチャが制止した。

「こんなこと、やってる場合じゃないだろ。
 俺たちには、今タカヤを倒すという共通の目的があるんんだ。」
仙道は納得したのか『コンバット越前』を引っ込める。
「ところで、そいつは、何者なんだ?」
ヤムチャが、カインの死骸を指差しながら仙道に尋ねる。
「ふん、タカヤの部下だ、それも一番下位の下っ端のなぁ。
 こいつも、含めて奴らは『突き抜けし一族』と名乗っているようだ」



167 :death〜帝王〜:2006/12/15(金) 11:59:25 ID:SwHkfp6Q0
「恐ろしいのは、これからだぁ。
 この『突き抜けし一族』の上位の3人、つまりタカヤ直属の3幹部。
 こいつら一人の力は、俺たち二人が束になっても適わねぇぇ」
「な、なんだって」
さすがのヤムチャも冷や汗を流す。


―ここは九州中心部―

この地に3人の男がたたずんでいた。 


168 :作者の都合により名無しです:2006/12/23(土) 10:38:30 ID:scOpMngX0
保守

169 :目に映るは悲しみ、胸に秘めるは希望 ◆drwetRDQqY :2006/12/23(土) 14:45:19 ID:fqNdUXBc0
━━満身創痍の勇者たちは悲しみに暮れる暇もなく歩を進める。
   それが犠牲となった人々へしてあげられる唯一のことだと思うから━━

数時間前、兵庫へと渡ったダイと両津はかつて仲間であった者の死をみつめていた。
星矢、誰よりも誇り高く、そして優しい男であった。
聖衣がダイの下へとやってきた時に、覚悟はしていたはずだった。
こういう状況が起きているかもしれないと。

無残な仲間の死、腕はもげ、足は潰され、そしてハラワタがブチマケられているかつての同士の死は
両津の眼から悲しみの雫を伝わせることは十分だった。
この無残な仲間の死を見ることができなくてある意味ダイは幸せなのかもしれない。
しかし光を見ることのないその瞳からも確かに涙は伝っていた。

「くそ!どうしてワシみたいなオッサンが生き残ってこんな未来ある青年が・・・!」
そこではっと両津があることに気づいた。
「そうだ、麗子は?麗子はどうしたんだ」

頭が混乱していたのか、それまで誰も麗子の存在に気づかなかった。

「麗子は・・・」
「麗子さんは・・・」

「「まだ生きてる」」


170 :目に映るは悲しみ、胸に秘めるは希望 ◆drwetRDQqY :2006/12/23(土) 14:45:51 ID:fqNdUXBc0
二人はお互いに顔を見合わせ、そしてお互いの意思を理解しすぐに歩き出した。
麗子を探す。
それが二人の今の共通の意思であった。

数度、星矢を振り返りつつ、埋葬さえしてやらない自分たちに軽い自己嫌悪をおこしながらも前へ進む。
それが聖矢も望んでいることだろうと考えたから。

(聖矢さん、すいません・・・でも必ず麗子さんは守ります)

静かに決意をする。

「麗子は恐らくまだまもりを探していると思う。麗子はそういうやつだ。
現れたマーダーを聖矢が相手にしているうちに麗子は先へ進んだのかもしれないし、聖矢を殺したマーダーに狙われて逃げたのかもしれない。
いずれにしても麗子を探すことが優先だ。東へ向かうぞ」

傷ついた勇者一行は進む。
仲間が離れ、死んで行き、その身が半分に朽ち果てようとも。

171 :目に映るは悲しみ、胸に秘めるは希望 ◆drwetRDQqY :2006/12/23(土) 14:46:46 ID:fqNdUXBc0
「それにしてもヒドイ廃墟だな。どうやったらここまで建物が崩れるんだ?」

麗子がどこかで震えて隠れているかもしれない。
しかし、大きな声を出して探すこともできない。
このコンクリート群のどこかに麗子が隠れていたとしたら・・・。

歩はなかなか進まない。
もしかしたら今も全速力で先へ進んでいるかもしれない。

どちらが正しいか、不幸にも、彼らの選択は間違えであった。
今もなお彼らの距離は開くばかりであった。

そして探しものとは別の発見をすることになる。
飛影である。

「こいつは・・・おーい、ダイ。こっちに来てくれ。」

無垢な子供のようにスヤスヤと寝息を立てて寝ている少年。
こんな子供を誰が凶悪なマーダーだと思えるだろうか。
「どうやら熟睡はしてるがただ寝てるだけみたいだ・・・よっぽど疲れたんだろうな。
無理もないこんな状況で・・・。」
両津はこんな子供たちがこんな殺し合いをさせられていることに改めて腹が立った。
そしてどうかこの子供は守り抜きたいと思った。

いくらゆすっても起きない少年。

「両津さん、無理やり起こすのはやめましょう。どうやら極度の肉体的疲労で休んでいるようです。
おんぶして連れて行ってはどうでしょうか?」

これが幸と出るか凶と出るか。
勇者たちは大きな爆弾を背負って歩き出したのかもしれない。

172 :目に映るは悲しみ、胸に秘めるは希望 ◆drwetRDQqY :2006/12/23(土) 14:47:17 ID:fqNdUXBc0
【兵庫県・廃墟化した市街地/二日目/夕方】

【飛影@幽遊白書】
 [状態]全身に無数の裂傷、全身各所に打撲、中傷、中度の疲労、黒龍波使用による眠気
 [装備]なし
 [道具]荷物一式
 [思考]1:寝る。
    2:セーラー服の女(斗貴子)を殺す。
    3:星矢と決着をつける。
    4:強いやつを倒す。
    5:桑原(の仲間)を探す。
    6:氷泪石を探す(まず見付かるまいし、無くても構わない)。
    7:ピッコロ、アビゲイルを探す。
    8:弱い奴等とつるむ気はないが、ハーデス等に喧嘩を売るのも悪くはないと考えている。

173 :作者の都合により名無しです:2006/12/23(土) 15:09:39 ID:tLKK87pg0
>>169-172の空ageは、勉強男(NGという意味)です。

174 :目に映るは悲しみ、胸に秘めるは希望 ◆drwetRDQqY :2006/12/23(土) 15:09:51 ID:fqNdUXBc0
【両津勘吉@こち亀】
[状態]:右手掌離断、胸部から腹部にかけて裂傷(傷は塞がっているが痛みは持続)、出血多量、体力消耗大、額に軽い傷、気絶寸前
[装備]:装飾銃ハーディス、クライスト@BLACK CAT
[道具]:右手@両津、盤古幡@封神演技、支給品一式、食料二日分プラス二食分
   (爆発でどれが誰のか分からなくなったので、絆を深めるために平等に再分配した)
[思考]1:麗子を探す
   2:仲間を増やす。
   3:沖縄へと向かう。
   4:主催者を倒す。


【ダイ@ダイの大冒険】
[状態]:失明、全身に裂傷、体力消耗中程度、MP大量消費
[装備]:ダイの剣@ダイの大冒険 、首さすまた@地獄先生ぬ〜べ〜
[道具]:アバンの書@ダイの大冒険、ペガサスの聖衣@聖闘士星矢、支給品一式、食料二日分プラス二食分
   (爆発でどれが誰のか分からなくなったので、絆を深めるために平等に再分配した)
[思考]1:麗子を探す
   2:ポップを探す。
   3:目の治療をする。
   4:沖縄へと向かう。
   5:主催者を倒す。

175 :《修正版》 ◆drwetRDQqY :2006/12/24(日) 11:30:27 ID:WvK5ppfm0
━━満身創痍の勇者たちは悲しみに暮れる暇もなく歩を進める。
   それが犠牲となった人々へしてあげられる唯一のことだと思うから━━

多量の出血、そして疲労によりフラフラになりながらも持ち前の体力と根性で
ダイの手を引きながらようやく兵庫へと渡った両津はかつて仲間であった者の死をみつめていた。
星矢、誰よりも誇り高く、そして優しい男であった。
聖衣がダイの下へとやってきた時に、覚悟はしていたはずだった。
こういう状況が起きているかもしれないと。

無残な仲間の死、腕はもげ、足は潰され、そしてハラワタがブチマケられているかつての同士の死は
両津の眼から悲しみの雫を伝わせることは十分だった。
この無残な仲間の死を見ることができなくてある意味ダイは幸せなのかもしれない。
しかし光を見ることのないその瞳からも確かに涙は伝っていた。

「くそ!どうしてワシみたいなオッサンが生き残ってこんな未来ある青年が・・・!」
そこではっと両津があることに気づいた。
「そうだ、麗子は?麗子はどうしたんだ」
頭が混乱していたのか、それまで誰も麗子の存在に気づかなかった。

「麗子は・・・」
「麗子さんは・・・」

「「まだ生きてる」」


176 :《修正版》 ◆drwetRDQqY :2006/12/24(日) 11:31:30 ID:WvK5ppfm0
二人はお互いに顔を見合わせ、そしてお互いの意思を理解しすぐに歩き出した。
麗子を探す。
それが二人の今の共通の意思であった。

数度、星矢を振り返りつつ、埋葬さえしてやらない自分たちに軽い自己嫌悪をおこしながらも前へ進む。
それが星矢も望んでいることだろうと考えたから。

(星矢さん、すいません・・・でも必ず麗子さんは守ります)

静かに決意をする。

「麗子は恐らくまだまもりを探していると思う。麗子はそういうやつだ。
現れたマーダーを星矢が相手にしているうちに麗子は先へ進んだのかもしれないし、星矢を殺したマーダーに狙われて逃げたのかもしれない。
いずれにしても麗子を探すことが優先だ。東へ向かうぞ」

傷ついた勇者一行は進む。
仲間が離れ、死んで行き、その身が半分に朽ち果てようとも。

「それにしてもヒドイ廃墟だな。どうやったらここまで建物が崩れるんだ?」
両津はダイの手を引きながら廃墟の中を捜索しながら進む。
麗子がどこかで震えて隠れているかもしれない。
しかし、大きな声を出して探すこともできない。
このコンクリート群のどこかに麗子が隠れていたとしたら・・・。

そう思うと歩はなかなか進まない。
もしかしたら麗子は今も全速力で先へ進んでいるかもしれない。
どちらが正しいかなんてわからない。
しかし不幸にも、彼らの選択は間違えであった。
今もなお彼らの距離は開くばかりであった。

177 :《修正版》 ◆drwetRDQqY :2006/12/24(日) 11:32:24 ID:WvK5ppfm0
そして探しものとは別の発見をすることになる。
飛影である。

「こいつは・・・おーい、ダイ。こっちに来てくれ。」

無垢な子供のようにスヤスヤと寝息を立てて寝ている少年。
こんな子供を誰が凶悪なマーダーだと思えるだろうか。
両津は無造作に飛影をゆすってみる。

「どうやら熟睡はしてるがただ寝てるだけみたいだ・・・よっぽど疲れたんだろうな。
無理もないこんな状況で・・・。」

両津はこんな子供たちがこんな殺し合いをさせられていることに改めて腹が立った。
そしてどうかこの子供は守り抜きたいと思った。
いくらゆすっても起きない少年。

「両津さん、無理やり起こすのはやめましょう。どうやら極度の肉体的疲労で休んでいるようですし」
両津はゆするのをやめた。
「しかし、見つけてしまった以上こんな所に置いていくことはできん。いつマーダーがやってきてこいつを殺すかわかったもんじゃない」
両津も他のみなと同じようにバカであった。
優しいバカ。だからこそ、ただの人間である両津を慕ってくれるものも多いのだろう。
「・・・わかりました。僕が背負っていきましょう。
僕は失明こそしてますけど、両津さんほど疲弊してませんし、力だってこう見えて両津さんよりもあるんですから」
そういうと、ダイは飛影を担ごうとし始めた。
(ダイ・・・お前も疲れてないはずなんてないだろ。いくら勇者って言ったって失明してこんなに長い距離を歩いてきたんだ。
肉体的にも精神的にも限界が近いはずだ・・・)
しかし両津は何も言わなかった。
何か言ったとしてもダイが意見を変えることはしないだろうと思ったし、
他にいい意見があるかと言えば答えはNOであった。
そして何よりもこれ以上麗子の捜索を遅らせれば致命的になりかねないということであった。
この選択が幸と出るか凶と出るか。
勇者たちは大きな爆弾を背負って歩き出したのかもしれない。

178 :《修正版》 ◆drwetRDQqY :2006/12/24(日) 11:32:55 ID:WvK5ppfm0
【兵庫県・廃墟化した市街地/二日目/夕方】

【飛影@幽遊白書】
 [状態]全身に無数の裂傷、全身各所に打撲、中傷、中度の疲労、黒龍波使用による眠気
 [装備]なし
 [道具]荷物一式
 [思考]1:寝る。
    2:セーラー服の女(斗貴子)を殺す。
    3:星矢と決着をつける。
    4:強いやつを倒す。
    5:桑原(の仲間)を探す。
    6:氷泪石を探す(まず見付かるまいし、無くても構わない)。
    7:ピッコロ、アビゲイルを探す。
    8:弱い奴等とつるむ気はないが、ハーデス等に喧嘩を売るのも悪くはないと考えている。

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